僕と息子と釣り針と26 外道編 最終 [趣味]
「何でこうなるの!!」
ってテレビ番組があったなぁ。
知ってる人は、かなりの年配者だと思うが・・・
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
だいたいに於いて、我が家はいつもこうだ。
思った方向には絶対に行かない!!
結婚して子供が出来て、将来を想定して・・・
結婚する前は、色んな事を考えていた。
早く家庭を持ちたかったし、だから夢も色々とあった。
多分、途中までは思った通りに進んでいた。
長男が生まれ、長女が生まれ・・・
そこまでは、計算通りだったと思う。
いつからかなぁ・・・
気が付くと、嫁の権力が私以上になていた(-_-;)
気が付くのが遅かった!!
気が付いた時には、もはや手遅れだったのだ。
おそらく、世の家庭の大多数は同じような状況じゃないですか?
なんで?
こんなはずじゃなかったのに!!
みたいな(笑)
問題は、そこで諦めるか諦めないかじゃないですか?
私たち親子は、決して諦めなかった!!
確かに「ザリガニ」事件は、最近の事件の中では最強の事件だった。
もし自宅の水槽の中で、もし「ザリガニ」の子供たちが孵化したら・・・
それでも、判決は「執行猶予」が付いていたのだ。
救われたと思った。
だって、「執行猶予 」が付かなかったら、そのまま実刑判決になっていたのだから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
手長エビの釣りは、あっという間に飽きてしまった。
私もそうだったが、息子はあからさまに飽きていた(笑)
それでも、私たち親子は諦めが悪いというか、何というか・・・
とにかく日が暮れるまで、家には帰らないのだ。
何かが釣れるまでは・・・
そろそろ、日が暮れる時間になって来た。
私 「ぼちぼち帰るか?」
息子 「そうだね・・・」
私 「この餌が無くなったら止めよう。」
息子 「うん・・・」
二十年ほど前のかすかな記憶・・・
確か、埼玉県南部にある見沼用水路付近の沼だったか?
確かにあの時は「手長エビ」を釣っていた。
エサは何だか覚えてない。
日が暮れて帰ろうとした時だった。
あっ!!
何かが反応した。
竿の穂先がピクット動いた。
ピシッ---
合わせてしまった。
合わせなければ良かった。
反射的に竿をたてると、穂先がくの字に曲がった。
私 「重てえなぁ、何じゃこりゃ~!!」
息子 「・・・」
今までに味わったことが無い感触。
竿を立てても、ピクリとも動かない!!
私 「あれっ!!地球を釣っちゃったかな?」
息子 「・・・」
っと思ったが、ちょっとだけ反応があった。
私 「えっ!!魚か?」
その時は、本当に魚とは思わなかったのだ。
んっ!!なんだ?
と思いながらも、竿の限界まで引き寄せる事にした。
私 「重い!!」
「動かねぇ~」
って、本当に重かったのだ。
竿を横に寝かせて、少しずつ引き寄せる事にした。
zzzッ!!
私 「変なものを釣ってしまったな。」
息子 「なに?大丈夫?」
私 「そんな事は分かんねえよ!!」
少しずつ引き寄せて行く。
少しずつ・・・
見たくなかったのだ、掛かった獲物を。
えっ!!
岸まで寄せた時に、獲物の正体が分かった!!
私 「これってナマズじゃねえか~!!」
息子 「なに、それ?」
無理はない、息子は「ナマズ」を知らないのだ。
とにかく重かった。
二度と釣りたくなかった!!
でも、釣れてしまった(-_-;)
息子 「でかいね~!!」
私 「そりゃナマズだからな~!!」
息子 「これって、どうするの?」
私 「どうするって?」
息子 「だから、逃がすの?連れて帰るの?」
私 「???・・・」
「何で、そうなるの?」
欽ちゃんじゃ無いけど、なんでやねん?
執行猶予中だよ今は!!
実刑になっても良いのかよ・・・
なんて、息子には言えなかった。
あ~!!
父親は辛いな~!!
って事で、またまた引金をひいてそまったんです。
事件なのです。
次に続きます。
それでは、またお会いしましょう。
さいなら、さいなら、さいなら~!!
僕と息子と釣り針と25 外道3 [趣味]
ザリガニの親子は、元の棲みかに帰って行った。
それが判決の全てだったから・・・
もし、執行猶予がなかったら・・・
執行猶予は認めてもらえた。
それが唯一の救いだったかな~?
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冤罪って言葉を最近よく耳にするけど。
気持ち、分かるな~!!
満員電車で、何にもしてないのに何で??
まぁそんな事は置いといて・・・
とにかく「ザリガニ」は 我が家からいなくなったのだ。
息子は、勿論ガッカリしていた。
私 「ザリガニの子供ってすごいな~!!」
息子 「・・・」
私 「でも、まさか産卵までするとはなー」
息子 「・・・」
私 「次はどこに行こうか?」
息子 「手長エビを釣りに行こう!!」
私 「手長エビ?」
息子 「そう、友達がこの前釣ったんだって!!」
私 「それって、釣りじゃないんじゃない?」
そんな成り行きで、
自宅から30分ほどの釣り場?へ通う事になってしまた。
しかし、分かってはいたけど・・・
子供には勝てないね~!!
まだ執行猶予中だっていうのに。
てか、小学校3年生の子供には怖いモノはないのだ。
ある訳がない(笑)
だから、ある意味で最強なのだ!!
「ザリガニ」を忘れて、「手長エビ」の釣りに挑戦してみた。
面白くなかった。
だから、それなりには釣れたのに、すぐに止めてしまった。
とにかく面白くはなかったのだ!!
ところが・・・
手長エビ最後の日に、事件はまたまた起こってしまった!!
何で我が家はいつもこうなんだ~!!
って事で、またまた次号に続きます。
済みませんm(__)m
話が長くて・・・
でもね~
大変な事になってしまったんですよ。
それでは、またお会いしましょう。
さいなら、さいなら、さいなら~!!
僕と息子と釣り針と24 外道編2 [趣味]
この記事を読んで頂いてる方で
釣りキチ三平を知らない方はさほど居ないと思う。
あれは、ただのマンガではない。
だって、釣りに興味が無かった私が
釣りにハマるきっかけになったのだから・・・
確かに、釣りにはハマったと思う。
だけどねぇ・・・
「ザリガニ」は魚ではないし、そして私の思う釣りではないのだ (-_-;)
偶然にも、我が家には水槽があった。
嫁の反対を押し切って、息子の誕生日に買った60センチの水槽だ。
勿論、「ザリガニ」を入れても何の問題も無かった。
だから、嫁を説得して飼う事にした。
「ザリガニ」はとても大人しくて、飼うという事には何の心配はいらなかった。
と思っていたのだが・・・
ある朝、突然に嫁の悲鳴で目が覚めた!!
あんな悲鳴を聞いたのは、後にも先にもあの時だけっだった。
嫁 「ギャー!!何~!!何で!!ちょっとみんな早く起きて~!!」
私 「・・・」
嫌な予感がした。嫌な予感は当たるのだ。
まさか「ザリガニ」が逃げ出した?
そんな訳はなかった。
ちゃんと水槽の中にいた。
お腹にいっぱいの子供を抱えて!!
私 「ギェ~ !!なんじゃこりゃ~!!」
嫁 「・・・」
息子 「お~!!」
「ザリガニ」は産卵していたのだ。
私たちが気づかない内に!!
とてつもない数の「ザリガニ2世」たちが、「ザリガニ」のお腹にくっついていた。
この世のものとは思えなかった。
昔見た「エイリアン」という映画を思い出した。
「ザリガニ」は 尻尾をゆっくりと動かして
子供たちに新鮮な水を?送っていた。
(そんな風に見えた)
始めは腰を抜かしていた嫁が正気を取り戻し
やっとの思いで「お言葉」を発した。
「誰か!!何とかして~!!」
何とも出来なかった。
その夜は、作戦会議になってしまった。
と言うか、あれは裁判と同じだった。
「何でこんなモノを家に持ってきたの!!」
「 子供がウジャウジャいて気持ち悪いんだけど!!」
「どうすんの、これ!!」
「誰が責任取るんだっけ?」
「黙ってたら分からんでしょ!!」
「何とか言わんかい!!おのれら~!! 」
分かっていた。
あの光景を見た瞬間に全てが・・・
「なんてこった!!」
そして、裁判官は判決を言い渡した。
「こんりんざい、 釣りは禁止にしますから!!」
「え~!!!!!!!!」
大変な事になってしまったのだ。
せめて執行猶予くらいは・・・
次号に続きます(-_-;)
それでは、またお会いしましょう。
さいなら、さいなら、さいなら~!!
僕と息子と釣り針と23 外道編1 [趣味]
私が川口に住んでいなかったら、
多分一生釣りなんてやってなかったと思う。
運命なのか何なのか・・・
今まで色んな事に挑戦してきたが
こんなにも奥が深い、思い通りにならない趣味はなかった。
多分、これからも・・・
確かに私は多趣味で、でも三日坊主といわれるくらい続かない。
その私が、毎週休みになると・・・
最初は「息子が行きたいって言うから 。」と理由を付け
気が付いてみたら、自分が行きたかったのだ(笑)
息子をダシにして 。
そんなある日。
息子 「ザリガニってこの辺にも居るのかなぁ?」
私 「探せば居ると思うよ。」
息子 「じゃあ、探しに行こうよ!!」
私 「ザリガニを?」
息子 「ザリガニだよ!!」
まだ息子は小学三年生の頃だったから、あまり深く考えなかった。
考えとけば良かった(-_-;)
たかがザリガニでは無かったのだ!!
自宅から車で15分くらいのところに、その湿地帯が広がっていた。
東京からさほど離れてない埼玉の一角に、こんな所があるなんて・・・
田舎育ちの私には、にわかに信じがたかった。
2016年の今は、多分存在していないだろう。
私たち親子は良い時代に生きていたのかも知れない。
周りは自然だらけだった。
釣り場もいっぱいあった。
なのに、なんで「ザリガニ」を?
実を言うと、私は「ザリガニ」が 苦手だった。
「ザリガニ」が苦手と言うよりも、多足生物が苦手だったのだ。
だから気が進まなかった。
気が付くと、私たち親子は湿地帯の中に立っていた。
これから「ザリガニ」釣るのかい?
「ザリガニ」は釣るという感覚ではない!!
その大きな両腕でエサを掴むのだ。
何が面白いのか分からなかった。
で、やっぱり面白くは無かった。
なのに釣れてしまった・・・
息子が、ドデカイ「ザリガニ」を確保してしまったのだ。
私 「釣れて良かったね。」
息子 「やった~!!」
私 「でも、逃がしてやろうか。」
息子 「なんで・・・」
私 「だってさぁ、家に持って帰れないよ!!」
息子 「だから、なんで?」
私 「・・・」
父親を経験した人なら、分かってもらえるだろうか?
嫁の目が怖い・・・
嫁 「なんで、ザリガニなんて持って帰ったの!!」
「誰が面倒みるの?」
「エサとかどうするの?」
「死んじゃったらどうする訳?」
「で、誰が責任持つの?」
もちろん、責任を持つのは私だ!!
そんな事は分かり切っていた。
覚悟の上だった。
あの事件が起こるまでは・・・
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大変な事になりました。
こんな体験をした人がいたら、それこそ希少価値ですよ!!
だってねぇ・・・
次回に続きます。
全く想定していなかった!!
全く、なんてこった・・・
それでは、またお会いしましょう。
さいなら、さいなら、さいなら~!!