僕と息子と釣り針と21 釣りの原点2 [クチボソからナマズまで]
釣りの好きな人でも
「クチボソ」を知ってる人は少ないだろう。
コイ目コイ科モツゴ属。
クチボソ・モツゴ・モロコ等々、日本中で呼び方は様々だ。
昔は佃煮の材料に使っていたらしいが・・・
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇?
銀ブナは難しかった。
初心者親子にはハードルが高い。
そんな事を常連のオジサンに相談すると・・・
オジサン 「だったら簡単で面白い釣りがあるぜ!! 」
息子 「えっ?どんな?」
オジサン 「興味あるかい?、じゃあ教えてやるよ!!」
オジサンが教えてくれたのは、こんな内容だった。
「[×][×]道路の△△交差点を左に曲がると??商店があるから
そこの裏の川へ行くんだ。
小さな川だからな!!。
短い竿とタナゴ針を使え。
でもって、エサはな・・・
オカユ練りを使うんだ!!」
「オカユ練りって?」
「柔らかくおかゆを作って、出来たら卵を混ぜると最高だ。
冷めたらビニール袋に詰めて釣り場まで持っていけ。」
「仕掛けの準備が出来たらビニール袋の先っぽに小さな穴を開けるんだ。
軽く袋を握ってやると穴からオカユ練りが出るから、
それをタナゴ針の先に巻き付けろ。」
「えっ?それで何が釣れるの?」
「ハハッ!それを教えたら面白くねぇだろ~!!」
「・・・」?
って事で、早速次の休みはオジサンの情報を頼りに、
教わった場所に行ってみる事にした。
そこは、住宅街から少し外れた静かな何もない所だった。
畑の間を縫うように小さなドブ川(用水路)が流れていた。
オジサン達が銀ブナを釣っていた日本一汚い川と同じで
川の中は全く 透明度が無く何も見えなかった。
「ここに魚がいるの?」
と言う息子に
「ん~、オジサンが居るって言ってたからねぇ。」
としか言いようがなかった。
とにかく、せっかく来たんだからと釣りの準備開始。
オジサンに言われた通りに短い竿にタナゴ針。
ビニール袋に詰めたオカユ練り。
半信半疑で針を沈めると・・・?
竿は殆ど動かないのに、ほんのわずかな反応があった。
ピクピクッ---
んっ?何かが餌を突いてる。
スッと竿をあげてみると、何も掛かっていない。
針先は?
エサがない!!
すぐにオカユ練りを付け替えて再び投入・・・
またすぐに反応が・・・
ピクピクッ---?
で、竿を上げるとエサだけが無くなっている。
そんなやり取りを一時間くらい続けていたら
ピクピクッ・・・
ピシッ---
絶妙のタイミング!!
今まで味わったことのない、何とも言えない可愛い釣り応え(笑)
スッ---と竿を上げてみると?
やっと獲物が顔を出した。
「ちっちぇー!!」
でも、何とも可愛い姿だった。
それが「クチボソ」なのだ。
それから、来る日も来る日も通ったのだ。
オジサンが教えてくれた釣り場に!!
何でハマったんでしょうね?
多分ですが・・・
釣りって、簡単に釣れたんじゃ面白くないんでしょう(笑)
なかなか釣れないから、釣れた時の感激が大きいんですね~
騙されたと思って、一度やってみて下さいな。
きっとハマりますよ~
それでは、またお会いしましょう。
さいなら、さいなら、さいなら~!!
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