僕と息子と釣り針と14 臨場編その4 [渓流釣り・アマゴ]
将棋を全く知らない人に
将棋の楽しみを伝えるのは大変だ。
サッカーに興味がない人に
香川真司がいかに凄いかを伝えるのは
ミミズに芸を教えるよりも難しいだろう。
釣りをやったことのない私の嫁に
釣りの楽しさを伝えるつもりなんか
これっぽっちも持ち合わせていない!!
だってねぇ、嫁よりアマゴの方が
遥かに綺麗なんだから(笑)
はい、言い過ぎましたm(__)m
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
海釣りと渓流釣りの決定的な違いは
そこに滝があるかどうかだ。
by hi-ro
あれから何度も通って、いくらか渓流にも慣れてきた。
どの時間帯が釣れるか。
どのポイントが釣りやすいか。
綺麗な釣り人はどこに現れるか。
私と息子は完全にハマっていた。
もう、仕事どころじゃなかった。
勉強どころの騒ぎでもなかった。
だから、嫁はいつも怒っていた(笑)
竿や釣り道具はベランダの隅に追いやられ
邪魔者扱いされ
田舎からやって来た転校生みたいに、とっても可哀そうだった。
釣り道具には、なんにも罪はなかった。
悪いのは、埼玉のペットショップだ。
文句があるなら、埼玉のペットショップにぶつけて欲しい。
冤罪はこうして生まれるのかと、何となく納得した。
息子 「なかなか大物って釣れないね」
私 「そんなもん、簡単に釣れてたらつまんねぇだろっ!!」
息子 「釣りキチ三平って読んだ?」
私 「もちろん!!」
息子 「大物って、滝つぼとかに居るらしいよ。」
私 「滝か~。」
息子 「来週は滝を攻めてみようよ。」
私 「滝ねぇ~。」
何故か気が進まなかった。
嫌な予感がした。
滝には主(ぬし)が棲んでいて、主(ぬし)を釣ると災い(わざわい)が起きる。
ってな話を、どこかで聞いたような気がした。
作戦会議は、議長の息子が集結させた。
息子 「じゃあ決まったね。次は滝だ~!!」
私 「・・・・」
嫌な予感ってのは、どういう訳か当たる事になっている。
推理小説の犯人は、なかなか当たらないのに・・・。
本当の冒険は、これからなのだ!!
それで良いのだ(笑)
それでは、またお会いしましょう。
さいなら、さいなら、さいなら~!!
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