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「爆釣伝説 釣好会」by安藝の國釣好会 ・・・誕生日編 [釣好会 会報]

番頭:んっ、今日は早く帰りたいって?


私 :え~っと、ちょっと野暮用が・・・


番頭:野暮用ねぇ。


私 :・・・


番頭:「おっ、雪が降ってきたなぁ。」


私 :「積もりますかねぇ。」


番頭:「ん~、佐伯町は積もってるだろうな。」


私 :「吉本さん、出てきますかねぇ?」


番頭:「あ~、あそこは別世界だから、出て来れないだろうな。」


私 :「・・・」



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ 



実は、釣りには全く関係が無いんですが・・・


今日は、私の愛妻の〇〇回目の誕生日でした。


去年までは子供と一緒だったんですが、今年はかみさんと二人の誕生日になりました。


で、何年かぶりにケーキを買ってお祝いする事に。


仕事は早めに切り上げて(職場の皆さん済みません)行きつけのケーキ屋さんへ直行[車(セダン)][ダッシュ(走り出すさま)]


買ってきたのは・・・


DSC_0737.JPG


自宅の近くにあるケーキ屋さん「K.SAVEUR」K.サブールで買った”ストロベリータルトです”。


ここのケーキは、甘いのが苦手な私も美味しいと感じるくらい、地元では大人気のケーキ屋さんです。


かみさんの大好物なんですよ。


だから、かみさんには内緒で買って来ました。



DSC_0741.JPG


DSC_0739.JPG


けんちん汁の夕食を控えめにして、何とかたいらげましたよ(笑)


これで、明日の弁当のおかずは期待出すね~!!


皆さんも奥さんを大切にしましょうね(笑)


それでは、またお会いしましょ。


さいなら、さいなら、さいなら~!!




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「爆釣伝説 釣好会」by安藝の國釣好会 ・・・料理編 [釣好会 会報]

嫁:「って事はなにかい。カレイが釣れなかったから、これで勘弁してくれって言うのかい?」

私:「・・・・」

嫁:「黙ってたんじゃ分かんねえんだよ!!」

私:「・・・・」

嫁:「あんた知ってるかい?昔の話だけどね、相撲の行事は差し違えたら切腹できるように、懐に短刀を差して土俵に上がってたんだよ。」「あんたねぇ、ちっと虫が良すぎないかい?」

私:「・・・(-_-;)」

嫁:「いったい、誰が料理するんだね?」  

私:「そ・そ・それは・・・」

嫁:「あたしゃ知らないよ。覚悟は出来てるんだろうねぇ?」

私:「あ・あ・あ・あ・・・」



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ ◇  ◇  ◇  ◇  ◇



先日の釣行は、本当に情けない結果に終わってしまいました。


翌日、会長と顔を合わせると・・・


会長:「しかし情けないなぁ!!何で本命が釣れないかねぇ?」


私 :「・・・」


     ・・・・                      ・・・・

会長:「『爆釣伝説』なんて恥ずかしくてなぁ!!いっそのこと、『爆笑伝説』ってのはどうかねぇ?」


私 :「ごもっとも(-_-;)」




え~っと、まぁ釣れる時もあれば釣れない時もありますから(^^;)


今回の釣果は置いといて・・・


今日ご紹介するのは、先日のバーベキューで余った食材を使った料理のご紹介です。




<カキフライ>


普通はスーパーとかで買ったむき身のカキを使いますよね。


でも今回は、差し入れで貰った殻付きのカキを使いました。


DSC_0710.JPG


これって、何気に難易度が高いんですよ!!


まず用意するのは軍手です。


これを忘れると、間違いなくケガをします(-_-;)


DSC_0730.JPGやってしまいました!!


こんな具合に、バンドエイドのお世話にならない為にも軍手は必需品なんですねぇ(笑)


殻を開ける時は平らな方を上に、丸くなった方を下にします。


これを逆にすると上手く開きません。


では何を使って開けるのかと言うと・・・


今回は食事に使うナイフで挑戦しました。(フォークとナイフのナイフです)


まず、固く閉じた殻の隙間にナイフをねじ込んで、平らな方に添うようにナイフを入れます。


殻の中央辺りに貝柱がありますから、そこをめがけてナイフを入れて行きます。


貝柱が上手く取れれば、反対側は割と簡単に切り取る事が出来ますよ!!


DSC_0727.JPG


実際にやってみると、殻の隙間を探すのが難しくて貝殻がボロボロになりました(笑)


貝殻からむき身を取り出したら、次は水で綺麗に洗います。


DSC_0728.JPG


DSC_0729.JPG


こんな感じですね~。


後は通常のカキフライの作り方と一緒です。


DSC_0731.JPG


DSC_0732.JPG


画像では分かりづらいのですが、身は大きくてぷりぷりで、大変美味しく頂きました!!





<猪肉料理>



実は、一緒に頂いた猪肉も何とか料理して頂いたのですが・・・


頂いた肉が骨付きの猪肉で、これが何とも大変な作業でした。


嫁:「・・・無理!!」


私:「ん~、何とか頑張ってみるよ。」


という事で、切れの悪い包丁を片手に悪戦苦闘。


あまりにもグロテスクなために、解体中の画像はアップしません。


たとえて言うなら、バラバラ殺人事件で犯人が被害者の体を切り刻んでいるような感じです(-_-;)


でもって出来上がった料理がこちらです。


DSC_0733.JPG


元々980gあった骨付きの猪肉が、解体すると何故か250gくらいに・・・


言い訳ではありませんが、骨付きの肉を解体するのは至難の業です。


これに比べたら、殻付きのカキなんてとっても簡単に思えますよ~。


猪肉というと敬遠されがちではありますが、新鮮な猪肉は臭みも無くクセもありません。


ガーリックソースで、こちらも大変美味しく頂きました。




今回は釣りとは全く関係のない話でしたが、出来れば釣った魚の料理の話題を掲載したいですね~!!


それでは、またお会いしましょうね。


さいなら、さいなら、さいなら~!!









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「爆釣伝説 釣好会」by安藝の國釣好会 ・・・2018年初釣行 [釣好会 会報]

大変長らくお待たせいたしました[exclamation×2]


昨年12月の釣り納めから約一カ月が経った頃、メンバーからは「初釣行はいつなの?」


という声が・・・


で、昨日(1月20日)広島県廿日市市の某釣り場に釣好会メンバーが集結しました。




最初にお詫びしておきます。原因は分からないのですが、写真が正常にアップ出来ていません。


関係者の皆様には心よりお詫びいたしますm(__)m




先ずは、一番肝心な場所の確保です。


今回は新メンバーも加わり、釣り+バーベキューの出来るスペースが必要です。



AM6:30 竿を並べテントを設営しテーブルと椅子を並べて準備完了[exclamation]


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AM7:30 買い出し部隊も到着し、ぼちぼち竿を振るか。


んっ、何かが足りない・・・[目]


あ~、エサ調達担当の上岡会長が来てないぞ[exclamation&question]


会長~[exclamation]エサが無いと釣りは出来ませんよ~[exclamation×2]


それから待つこと1時間。


やっとエサも到着し、今年の初釣り開始。


DSC_0688.JPG
















最後に到着したエサ担当の上岡会長。




DSC_0685.JPG


                                                                                                                                                                                                                       

                                          








最初のゲストSさん。お菓子の差し入れ有難う御座いました。



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続いて到着したゲストのKさん。猪肉の差し入れ有難う御座いました。ものすごいボリュームでした!!




DSC_0710.JPG


最後に現れたゲストのTさん。大量の牡蠣の差し入れ有難う御座いました。





と言う事で、釣りは置いといて食事の準備開始です。


DSC_0707.JPG

DSC_0698.JPG

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猪肉の鍋に焼き牡蠣と贅沢な食材を頂きました。


んっ[exclamation]ところで肝心な釣りは[exclamation&question]


今日1月21日(日)の潮の状況は干潮5:59満潮12:24。中潮。風は気にならない程度の微風。天候は晴れ。


上げ始めた10時前から、一斉に釣りを開始しました。(予定では朝マヅメからの開始のはずだったんですが)




今回のターゲットは良型のカレイです。


さてさて、本命は釣れるんでしょうか[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]





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苦手な青虫を針に付ける佐戸さん。防寒具はバッチリです。




DSC_0696.JPG


投げる寸前の宮本さん。真っすぐ飛ぶんでしょうか?





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100Mは飛んだじゃろ?大遠投の上岡会長。



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写真では分かりづらいのですが、竿が10本並ぶと絶景ですよ~!!





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最初の釣果は上岡会長の良型?のハゼでした。最後に登場して最初の釣果とは・・・



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会長の直後に特攻隊長の佐戸さんが会長に続いてハゼを上げました!!持ってますね~(笑)



DSC_0716.JPG


勿論、ハゼも美味しく頂きましたよ[exclamation×2]



DSC_0726.JPG


新婚の坂本さんは、ワカメを死ぬほど食べました(笑)


イケない夜遊びの話は大ヒンシュクでしたね~(-_-;)




え~っと、本命のカレイはと言うと・・・


残念ながら次回に持ち越しですm(__)m




15:30納竿。ゴミを片づけて16:00それぞれ帰路へ[車(セダン)][ダッシュ(走り出すさま)]



本日の釣果は・・・


ハゼ:2匹  ちっちゃ~いメバル:1匹  ヒトデ:2匹  餌木:1本  得体の知れない海洋生物:1匹


以上の残念な結果でしたが、天候と高級食材と皆の笑顔に恵まれて楽しい一日になりました。




私の釣果は、ちっちゃ~いメバル1匹とヒトデ2匹でした(-_-;)


が、帰りに芋焼酎と猪肉と牡蠣を頂いて、嫁への土産に持って帰りましたよ(笑)


実は、これが嫁とのバトルのきっかけになるとは・・・




猪肉と生牡蠣を前にして、命を懸けた戦いが始まります[パンチ]


その様子は次回のブログで。


それではまたお会いしましょう。さいなら、さいなら、さいなら~[手(パー)]












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爆釣伝説「釣好会 会報」活動休止中です~ [釣好会 会報]

大変ご無沙汰しております!!


実は・・・


寒くて釣りどころじゃないんですよね~(-_-;)


最低気温がマイナス5°ですよ!!


広島でも度々雪が降りましたから[霧]


というか、こんな寒い時期に石川県に新婚旅行に行ってしまった坂本さん。


大丈夫ですか?


度々テレビでもニュースに出てましたけど・・・


大雪でどこへも出かけられないのでは???


まぁ、どうでも良いんですがね(笑)


そんな、坂本さん不在の間に出来上がってしまいましたよ~


「安藝の國釣好会」のステッカーです。



DSC_0742.JPG



え~っと、決して怪しい団体ではありませんから!!


ただただ釣りが好きな集団です(笑)


広島の皆さ~ん、このステッカーを見たら声を掛けて下さいね~。


宜しくお願い致します~[exclamation×2]




それでは、またお会いしましょう。


さいなら、さいなら、さいなら~!!





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「爆釣伝説 釣好会」リベンジ編 by安藝の國釣好会・・・その4 [釣好会 会報]

ジョニー・ゲップは、その膨らんだ下腹を揺らしながら

リー・バン・クリープの待つ酒場のドアを蹴飛ばした。



ゲップ:「待たせたな!」


クリープ:「一人で来たのか?」


ゲップ:「ああ・・・、犬と猿とキジは外で待たせてあるゲップ!!」


クリープ:「全く命知らずのヤツだぜ!!」


ゲップ:「マスター、サントリー・レッドをダブルで頼むゲップ!!」


マスター:「旦那。よそ者には酒は出せないんですがねぇ。」「保安官からきつく言われてるんで。」


ゲップ:「じゃあ、カルピスのお湯割りをダブルでならどうだ。ゲップ、ゲップ」


クリープ:「俺にはガムシロップたっぷりのミルクをボトルで・・・」


クリープが言い終わる前に、犬が慌てて入ってきた。


犬:「ウー、ワン」


ゲップ:「マスター、こいつにはトリスのシングルを頼む」


クリープ:「ワンだからシングルってか?全くふざけた野郎だぜ」



ゲップ:「おい禿げずら!、大島の〇[×]埠頭で待ってるから必ず来いよ。」


クリープ:「分かったよ。てめぇこそ逃げるんじゃないぞ!!」

ゲップ:「ハハッ、人質のカレイを助けたかったら、投げ釣り用のロットは忘れるなよ!!」



ゲップは大きな下腹を揺らしながら、お供の犬を連れて酒場を出ていった。



マスター:「旦那。本当に行くんですかい?」


クリープ:「・・・・」


マスター:「大島の〇[×]埠頭って言やぁ、先週は台風で大荒れだった所ですぜ。」


クリープ:「・・・・」


マスター:「旦那。死ぬ気ですね?」


クリープ:「大事なカレイちゃんを見殺しにゃあ出来ねえんだ。」


マスター:「大島の〇[×]埠頭なんて、あんな恐ろしい所で・・・」


- - - - - - - - - - -


大島大橋を渡り、釣具屋で餌を仕入れた一行は2台の車に分乗し目的地に向かった。


前回は台風の中の強行で、殆ど釣果の無かった釣好会の面々。


22:30頃、釣り場に着くと早速宴会の準備。


慌てる事はなかった。だって夜は長いんだから(笑)


大島バーベキュー.JPG


気温は低かったが、冷たく冷やしたビールで乾杯~!!(って、何で氷で冷やす必要があるんだ?十分寒いのに)


差し入れでもらったイノシシの肉を鉄板で焼きながら、んっ?何かが足りない・・・


カッセットコンロ、鉄板、皿、はし、全部用意してきたはずなのに・・・


あ~、調味料がない!!


ってな訳で、生まれて初めての猪肉は味付けなしで食べる事に(笑)


しかし、これが何とも旨かった!!


会長:「最高じゃねぇ!!」


特攻隊長:「うん、今夜は最高じゃ~!!」




日付が変わるか変わらないかの、まぁ真夜中から竿を出し始めた釣好会の面々。


今日の獲物は「カレイ」に決まっていた。


会長の一存で決まったのだった(笑)


風はそれほど無かったが、波は少し高めだった。


一投目。ジェット天秤が着水すると、東からの風にあおられてラインが流される。


多少の風でも釣りにはやっぱり影響する。


タバコを一服吸ったあと、穂先を確認する。


少しでも風があると、当たりなのか風のせいなのか分かりずらい。


リールを巻き上げ餌を確認。


私:「んっ?エサ取りか?カレイか?」「軍手じゃない事だけは確かだな(笑)」


横で竿を出していた特攻隊長がリールを巻き上げながら「何か付いてるなぁ?」


ヤバい!!また先を越されたか?


シュルシュルシュル・・・


私:「あっ、シロギスだ!!」(カレイじゃなくて良かった・・・)


佐戸さんキス.JPG

流石は特攻隊長。メンバーの先陣を切って最初の釣果。


最初の釣果の後は、寒~い釣り場でガタガタ震えながら穂先を気にするメンバーたち。


風なのか、当たりなのか。半信半疑でリールを巻いてみると・・・


私:「あっ、またシロギスだ!!」

松本キス.JPG

カレイならもっと重たいが、シロギスは上げてみないと分からない。




その後、若旦那にも当たりが・・・


若旦那:「あっ、何か、あれっ?」


投げ釣りでの初めての釣果は、二人に続いてのシロギス。


隊長:「お~、良かったねぇ宮ちゃん!!」


それから若旦那は、たて続けにシロギスを釣り上げた。


カレイの姿は見れないまま、シロギス・アナゴ・メバルを釣り上げたメンバーたち。


上岡さんキス.JPG

金太郎はエギングでアオリ狙いを続行。


予想通り残念な結果に・・・




夜明けの釣り場に会長の動きが忙しくなった。


会長:「何か来てるよねぇ、食ったかなぁ?まだかなぁ?」


そう言いながら、リールを巻き始める会長。


会長:「おっ、デカいぞ!!カレイが来たか?」


メンバーの期待を一身に受けてリールを巻き続ける会長。


会長:「ありゃ、カレイじゃねぇ。エソか~!!」「こりゃあ食えん!!」


タオルでエソを固定し針を外した私は、会長の言葉を聞いて釣り上げたエソを海へポイっと投げ捨てた。


体長40㎝オーバーで、間違いなく今日一の大物。(写メを撮り忘れてしまいました)



結局、カレイの姿は最後まで見る事は出来ず、しぶしぶと納竿。



歳のせいにはしたくないんですけど、夜通しの釣りはきついですねぇ(-_-;)


眠いやら足腰が痛いやら(笑)


会長:「何だかんだで、みんな釣れて良かったの~!」「んっ、金太郎はボーズか?」


会長:「今日は宮ちゃんが主役だったけぇ、今度は絶対に金太郎を釣らすけぇ!!」



ちなみに、金太郎は二週間後に結婚式を控えているのでした。


だから何だと言われても困るんですけど(笑)


まぁ、めでたい話なんで勘弁してくださいm(__)m


- - - - - - - - - - - - - - -


ゲップ:「クリープのヤツ中々来ねえなぁ。」


猿:「キーキキッ。」


ゲップ:「んっ、やっと来たか、遅かったじゃねぇか!!」


クリープ:「・・・・」


ゲップ:「どうした、クリープ?」


クリープ:「ミミミ、ミルクを飲み過ぎた!!」


ゲップ:「だから何だよ!!」


クリープ:「は、腹が痛い!!う〇こが漏れる!!」


え~、皆さんもミルクの飲み過ぎには注意しましょう!!



ハイ、釣りって本当に面白いですねぇ。


では、またお会いしましょう。


さよなら、さよなら、サヨナラ~!!


















     


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「爆釣伝説 釣好会」ななな何でやねん? by安藝の國釣好会・・・その3 [釣好会 会報]

「やっぱ、台風が来てたらダメだよなぁ~」


「だって、雨が真横に降ってたし!!」


- - - - - - - - - -



あのね、子供だったら分かるけど・・・・


まぁ、このメンバーなら何があってもおかしくないですねぇ~(笑)


あれから数週間が過ぎ、いつもの様に職場の近くの釣り場で過ごす釣好会メンバー。


特攻隊長の佐戸さんが初アオリを釣り上げてから、全く釣果の上がらない日々が続き・・・・


会長:「リベンジに行くか!!」


全員:「・・・・・」


会長の一言で、台風で釣果が散々だった周防大島のリベンジが決定。


それからの毎日は・・・・


どのポイントを攻めるか?いつ行くか?おやつは何円までOKか?バナナはOKか?


といった話題で持ちきりだった。


確かに、遠足の前に「バナナはおやつになるんですか?」って先生に質問してるヤツはいたなぁ(笑)




会長:「金曜の夜に出発して、忘年会をやってから釣りにしようぜ!!」


全員:「・・・・・」


会長の決定には、誰も口を出せない「釣好会」だった(笑)


んっ、って事は・・・・


一体どこで寝るんだ?


飲み会の後で釣りって大丈夫なの?


次の日は何時に帰るんだ?


ってな事を疑問に思いながら、全ては会長の胸の中に・・・・


- - - - - - - - -


いい歳したオッサンが、こんな事で良いんでしょうかねぇ?


良いんです!!


それがオッサンなんです(笑)


釣れるんですかねぇ?


無事に終わるんですかねぇ?


男のロマン満載のこれからの展開に乞うご期待!!





「怖いですねぇ、面白いですねぇ。」


「それでは、また逢いましょう。」


「さいなら、さいなら、さいなら~!!」



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「爆釣伝説 釣好会」その2 by安藝の國釣好会 [釣好会 会報]

皆さんは、何かに命を懸けた経験がありますか?


命を懸けるだけの価値が有ればですけどねぇ(笑)



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇



目が覚めて、半分寝ぼけた状態でいきなりアクセル全開!!


絶対に遅刻だと思いながらも、何とか5分前には待ち合わせ場所に到着(-_-;)


2台の車に分乗し、一路目的地の周防大島へ~


ってか、覚えてますか?


台風か迫ってるんですよ!!


まぁ、このメンバーに何を言っても無駄なんですけどね。


大島大橋を渡って周防大島へ上陸。


想像以上に雨風が強い。


(こんな天候で釣りが出来るんかいな?)


そんな疑問を持ちながら、それでも釣り場に向かうアホな5人でした(笑)


-前日の会話-


私:「台風ヤバくねえ?」


会員№ⅡⅷⅢ:「大丈夫ですよ!!釣り場に着いた頃には、台風も過ぎてますから。」


私:「・・・・・」



物体は重力には逆らえない!!


ところが・・・


雨が横に振るって分かりますかねぇ?真横に降ってるんですよ、雨が!!


まぁ、台風ですから(-_-;)


ー------------------


釣り場に着いて車から降りると・・・


私:「あ~、顔が痛い!!」


会員№ⅡⅷⅢ:「あっ、まじヤバい!!」


そりゃそうでしょ、台風の真っただ中なんだから。


会員№001(会長):「まあ、とりあえず飲もうぜ!!」


何て冷静なんでしょうか、この人は・・・・


取り合えず皆で「乾杯~」



で、これで諦めるかと思いきや予想外の展開に・・・・


気が付いたら、波止の先端で竿を出してました(-_-;)



ただですよ、今回の獲物はアオリイカなんですね~


餌木をキャスティングしても、思ったところには行かないんですよ。


そりゃそうです、風が凄いんですから(笑)


おそらく、風速15メーター位はあったかと思いますね。


強風は時間を増すごとに強くなり、気が付いたら私のクーラーボックスが宙に舞ってって海の中へ(-_-;)


で、メンバー一のビビり君は風で飛ばされないように、波止に設置されたポールにしがみついていました(笑)


これじゃぁ釣りにならないって事で、午前中の釣りは諦めて昼食の後に再チャレンジする事に・・・・

(てか、普通はそこで帰るでしょ)




少し風がおさまった釣り場に戻ると、当たり前のように再びアオリを狙うアホ5人。


何で誰も「止めようか」って言わないんでしょうね~。


外道(カワハギ・メバル・・・)を何匹か釣り上げた5人は「今日はこんなところで勘弁してやるか」


と、訳の分からない捨て台詞を吐きながら釣り場を後にしたのでした。


まぁ、全員が無事に帰れただけでも良かったですけどね(笑)


ー  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  


良い子の皆さん~!!


台風の日は、絶対に釣りなんかに行ったらダメですよ。


へたしたら死にますから(-_-;)


「安藝の國釣好会」は、これからどうなるんでしょうか?


出来れば、関わりたくないですねぇ(笑)


6人目のメンバーになるのは、いったい誰なんでしょうか?


「怖いですねぇ~、面白いですねぇ~」


「では、またお会いしましょう。」


「さあなら、さいなら、さいなら~!!」 






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「爆釣伝説 釣好会」 by安藝の國釣好会 [釣好会 会報]

安藝の荒鷲が爪を砥ぎ、孤高の銀狼が吠えた時、事件は起こるのだ・・・


釣りに出かけて釣果を残すのは、トイレに行って用を足すのと同じはずだと思ってる貴方。


釣りのプロだって、ボウズって事はあるんですよ。



◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇ 



一人で釣りをした事が無い筆者は、その難しさが分かるんですよ!!


一人だったら、自由に場所を選べるし自由に日時を選べるのに、複数人になるとそうは行かない。


息子と釣り三昧を経験した約10年前。自分の事よりも息子の事を考えて計画を立てていました。


あれから10年。新しい仲間が出来て、どうなったのか・・・




みんな子供と一緒ですよ~(笑)


だいたい台風が接近してるのに、そこに向かって釣りに行く釣り人って居るんですかねぇ~


だから、事件が起こるんですよ。


あの渓流のように・・・



◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇ 



早朝の5時15分、ちょっと二日酔いかもと思いながら5分で支度完了。


待ち合わせ場所まで、高速を使って約40分。


待ち合わせの時間は6時ちょうど。


んっ?もしかしてギリギリか?いやいや、何かあったら間に合わない(-_-;)


車に乗り込みシートベルトを装着したその瞬間・・・


アクセル全開!!ハイ、スピード違反間違いなしです(-_-;)


待ち合わせの時間に5分前到着。


あのね・・・たかが釣りに命を懸けてどうするの?


でも、命を懸けてしまいました(笑)




さて、一体どうなるんでしょうか?


それでは、またお会いしましょう。


さいなら、さいなら、さいなら~!!










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「釣りバカ日記」創刊号 安藝の國釣好会 [釣好会 会報]

『釣りバカ日誌』創刊号  by安藝の國釣好会


全国の釣り愛好家の皆さん、初めまして編集長の松本です


この度、勤め先の同僚5人で「安藝の國釣好会」を結成しました。


それぞれ経験や実力はバラバラですが、釣り好きと言う点では皆同じです。


広島が誇る観光地”宮島”を望む風光明媚なこの地で、色んな獲物を追いかけるバカな5人の釣り情報をお届けいたします!!


という事で、記念すべき創刊号の特集記事は、待望のアオリイカ初釣果の情報です。


誰ですか?イカのシーズンは終わったなんて言ってんのは?


まだまだ終わってないんですよ~!!


そもそも、何でこの時期にアオリイカの初釣果かと言うと・・・


実は、「安藝の國釣好会」を結成したのがつい最近で、最初の獲物に決めたのがアオリイカだったんですねぇ。


時期的に遅いのは承知の上。


釣る気が有れば、何でも釣れる(笑)


とは言え、会社が終わってからの釣行。


制限時間は2時間ほど。


潮との絡みもあり、なかなか釣れなかったんですよ(-_-;)


場所のせいか?


と思い立ち、ちょっと遠出の計画を立ててみる事に・・・


ところが、釣行予定日の直前に台風が発生。


「何でやねん!!」と、一時は予定変更かと思いきや・・・


いやいや、普通なら一人くらい「今回は止めとこう」って言うでしょう?


てな訳で、台風の接近する大島(岩国)へレッツゴー!!


まあ、普通の人から見たら、ただのアホですよ(笑)


早朝6時にコンビニ駐車場に集合。


2台の車に分乗し、雨風吹きすさぶ中を目的の釣り場へ・・・


予想通り、釣り場は大荒れの天候。(当たり前でしょう)




さてさて、前途多難な「安藝の國釣好会」。


これから先の出来事は、次号に報告させて頂きます。


聞くも涙、語るも涙の物語です!!




それでは、おやすみなさいm(__)m


さいなら、さいなら、さいなら~!!


イカ.jpgpinterestより。                これは、パクリです!!ごめんなさい!!







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僕と息子と釣り針と27 外道編 最終2 [クチボソからナマズまで]

大変ご無沙汰しております。

13日ぶりの更新になりました。 

これには深~い事情があったのですが・・・

まぁ早い話が、当時の詳しい経緯を忘れてしまっていたんですねぇ(-_-;)

思い出すのに、大変な時間がかかってしまいました(笑) 

情けないはなしです。

たかだか20年ほど前の事を忘れるなんて・・・

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

執行猶予中に罪を犯すと、即刻刑務所行きになってしまう。

家に帰る途中、どうやって切り抜けようかと考えた。

「ザリガニ事件」 の後だし・・・

 

「まぁ、立派なナマズが釣れたのねぇ!!」

「これって、どうやって食べるの?」 

 

なんて生易しい反応は絶対に無い。

というより、そもそも食べるために釣ったんじゃないし

ヤツが勝手に針に掛かってしまったのだから・・・ 

 

「なに考えてるのよ~、うちで飼えるわけないでしょ~!!」

「だいたい何で 『ナマズ』 なのよ~!!」

 

多分、いや間違いなく99%こう言われるに違いない。

頭の中では、レッド・ツェッペリンの「天国の階段」が響いていた。 

ジミーペイジのギターソロが終わらない内に自宅に着いてしまった。

 

「お母さん。大物が釣れたんだよ!!」

息子はどこまでも脳天気だった。

竹やり一本持ってアメリカ軍と戦うつもりなのだ。

 

嫁  「へ~、良かったね。で、何が釣れたの?」 

息子 「ナマズだよ!!ナ ・ マ ・ ズ  !!

嫁  「・・・」

息子 「見たい?」

嫁  「・・・」

息子 「 でっかいんだよ!!」

嫁  「てか、なんで生臭いわけ?」

息子 「だって、連れて帰ったから!!」

嫁  「・・・」

息子 「水槽で飼おうと思って。ザリガニもいなくなっちゃったし・・・」

嫁  「おのれら、何考えとんじゃ~!!」 

息子 「・・・」

 ナマズ.jpg

それから何時間説教があったのか覚えてないが・・・

とにかく息子は耐えていた。

耐える事しか出来なかった。

耐える事だけは得意だったかも知れない。

 

その夜の食卓に、ナマズの姿はなかった。 

息子の忍耐のお蔭で、ナマズは無事に水槽に入る事を許されたのだ。



 忍耐は、時に報われることがあるんですね(-_-;)

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


僕と息子と釣り針と26 外道編 最終 [趣味]

「何でこうなるの!!」

ってテレビ番組があったなぁ。

知ってる人は、かなりの年配者だと思うが・・・

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ 

 

だいたいに於いて、我が家はいつもこうだ。

思った方向には絶対に行かない!!

 

結婚して子供が出来て、将来を想定して・・・

結婚する前は、色んな事を考えていた。

早く家庭を持ちたかったし、だから夢も色々とあった。

多分、途中までは思った通りに進んでいた。

長男が生まれ、長女が生まれ・・・

そこまでは、計算通りだったと思う。

 

いつからかなぁ・・・

気が付くと、嫁の権力が私以上になていた(-_-;)

気が付くのが遅かった!!

気が付いた時には、もはや手遅れだったのだ。

 

おそらく、世の家庭の大多数は同じような状況じゃないですか?

なんで?

こんなはずじゃなかったのに!!

みたいな(笑)

 

問題は、そこで諦めるか諦めないかじゃないですか?

私たち親子は、決して諦めなかった!!

 

確かに「ザリガニ」事件は、最近の事件の中では最強の事件だった。

もし自宅の水槽の中で、もし「ザリガニ」の子供たちが孵化したら・・・

それでも、判決は「執行猶予」が付いていたのだ。 

 救われたと思った。

だって、「執行猶予 」が付かなかったら、そのまま実刑判決になっていたのだから。

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

手長エビの釣りは、あっという間に飽きてしまった。

私もそうだったが、息子はあからさまに飽きていた(笑)

それでも、私たち親子は諦めが悪いというか、何というか・・・

とにかく日が暮れるまで、家には帰らないのだ。

 何かが釣れるまでは・・・

そろそろ、日が暮れる時間になって来た。

 

私  「ぼちぼち帰るか?」

息子 「そうだね・・・」

私  「この餌が無くなったら止めよう。」

息子 「うん・・・」

 

二十年ほど前のかすかな記憶・・・

確か、埼玉県南部にある見沼用水路付近の沼だったか? 

 

確かにあの時は「手長エビ」を釣っていた。

エサは何だか覚えてない。

日が暮れて帰ろうとした時だった。

 

あっ!!

何かが反応した。

竿の穂先がピクット動いた。

ピシッ---

合わせてしまった。

合わせなければ良かった。

 

反射的に竿をたてると、穂先がくの字に曲がった。

私  「重てえなぁ、何じゃこりゃ~!!」

息子 「・・・」

 

今までに味わったことが無い感触。

竿を立てても、ピクリとも動かない!!

 

私  「あれっ!!地球を釣っちゃったかな?」

息子 「・・・」

 

 っと思ったが、ちょっとだけ反応があった。

私  「えっ!!魚か?」

その時は、本当に魚とは思わなかったのだ。

 

んっ!!なんだ?

と思いながらも、竿の限界まで引き寄せる事にした。

私  「重い!!」

   「動かねぇ~」

って、本当に重かったのだ。

 

竿を横に寝かせて、少しずつ引き寄せる事にした。

zzzッ!! 

私  「変なものを釣ってしまったな。」

息子 「なに?大丈夫?」

私  「そんな事は分かんねえよ!!」 

 

少しずつ引き寄せて行く。

少しずつ・・・

見たくなかったのだ、掛かった獲物を。

 

えっ!!

岸まで寄せた時に、獲物の正体が分かった!!

私  「これってナマズじゃねえか~!!」

息子 「なに、それ?」

無理はない、息子は「ナマズ」を知らないのだ。 

 ナマズ.jpg

とにかく重かった。

二度と釣りたくなかった!!

でも、釣れてしまった(-_-;)

 

息子 「でかいね~!!」

私  「そりゃナマズだからな~!!」

息子 「これって、どうするの?」

私  「どうするって?」

息子 「だから、逃がすの?連れて帰るの?」

私  「???・・・」

 

「何で、そうなるの?」 

欽ちゃんじゃ無いけど、なんでやねん?

執行猶予中だよ今は!! 

実刑になっても良いのかよ・・・

なんて、息子には言えなかった。

 

あ~!!

父親は辛いな~!!

 

って事で、またまた引金をひいてそまったんです。

事件なのです。

 

次に続きます。 

 

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 

 

 

 

 

 

 


僕と息子と釣り針と25 外道3 [趣味]

ザリガニの親子は、元の棲みかに帰って行った。

それが判決の全てだったから・・・

もし、執行猶予がなかったら・・・ 

執行猶予は認めてもらえた。

それが唯一の救いだったかな~? 



 冤罪って言葉を最近よく耳にするけど。

気持ち、分かるな~!!

満員電車で、何にもしてないのに何で?? 

 

まぁそんな事は置いといて・・・

とにかく「ザリガニ」は 我が家からいなくなったのだ。

息子は、勿論ガッカリしていた。

私  「ザリガニの子供ってすごいな~!!」

息子 「・・・」

私  「でも、まさか産卵までするとはなー」

息子 「・・・」

私  「次はどこに行こうか?」

息子 「手長エビを釣りに行こう!!」

私  「手長エビ

息子 「そう、友達がこの前釣ったんだって!!」

私  「それって、釣りじゃないんじゃない?」

 

そんな成り行きで、

自宅から30分ほどの釣り場?へ通う事になってしまた。

しかし、分かってはいたけど・・・

子供には勝てないね~!!

まだ執行猶予中だっていうのに。 

てか、小学校3年生の子供には怖いモノはないのだ。

ある訳がない(笑)

だから、ある意味で最強なのだ!!

 

「ザリガニ」を忘れて、「手長エビ」の釣りに挑戦してみた。

面白くなかった。

だから、それなりには釣れたのに、すぐに止めてしまった。

とにかく面白くはなかったのだ!!

ところが・・・

手長エビ最後の日に、事件はまたまた起こってしまった!!

 

何で我が家はいつもこうなんだ~!!

 


大人の旅じたく

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  • 作者: 柳沢 小実
  • 出版社/メーカー: マイナビ出版
  • 発売日: 2016/04/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

って事で、またまた次号に続きます。

済みませんm(__)m

話が長くて・・・

でもね~

 大変な事になってしまったんですよ。

 

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 

 

 

 

 

 

 


僕と息子と釣り針と24 外道編2 [趣味]

この記事を読んで頂いてる方で

釣りキチ三平を知らない方はさほど居ないと思う。

あれは、ただのマンガではない。

だって、釣りに興味が無かった私が

釣りにハマるきっかけになったのだから・・・



 確かに、釣りにはハマったと思う。

だけどねぇ・・・

「ザリガニ」は魚ではないし、そして私の思う釣りではないのだ (-_-;)

 ザリガニ.jpg

偶然にも、我が家には水槽があった。

嫁の反対を押し切って、息子の誕生日に買った60センチの水槽だ。

勿論、「ザリガニ」を入れても何の問題も無かった。

だから、嫁を説得して飼う事にした。



 「ザリガニ」はとても大人しくて、飼うという事には何の心配はいらなかった。

と思っていたのだが・・・

 

ある朝、突然に嫁の悲鳴で目が覚めた!!

あんな悲鳴を聞いたのは、後にも先にもあの時だけっだった。

 

嫁  「ギャー!!何~!!何で!!ちょっとみんな早く起きて~!!」

私  「・・・」

 

嫌な予感がした。嫌な予感は当たるのだ。

まさか「ザリガニ」が逃げ出した?

そんな訳はなかった。

ちゃんと水槽の中にいた。

お腹にいっぱいの子供を抱えて!!

 

私  「ギェ~ !!なんじゃこりゃ~!!」

嫁  「・・・」

息子 「お~!!」

 

「ザリガニ」は産卵していたのだ。

私たちが気づかない内に!!

とてつもない数の「ザリガニ2世」たちが、「ザリガニ」のお腹にくっついていた。

この世のものとは思えなかった。

昔見た「エイリアン」という映画を思い出した。 

「ザリガニ」は 尻尾をゆっくりと動かして

子供たちに新鮮な水を?送っていた。

(そんな風に見えた)

 

始めは腰を抜かしていた嫁が正気を取り戻し

やっとの思いで「お言葉」を発した。

 

「誰か!!何とかして~!!」

 

何とも出来なかった。

その夜は、作戦会議になってしまった。

と言うか、あれは裁判と同じだった。

 

「何でこんなモノを家に持ってきたの!!」

「 子供がウジャウジャいて気持ち悪いんだけど!!」

「どうすんの、これ!!」

「誰が責任取るんだっけ?」

 「黙ってたら分からんでしょ!!」

「何とか言わんかい!!おのれら~!! 」

 

分かっていた。

あの光景を見た瞬間に全てが・・・

「なんてこった!!」

 

そして、裁判官は判決を言い渡した。

「こんりんざい、 釣りは禁止にしますから!!」

 

「え~!!!!!!!!」

大変な事になってしまったのだ。

せめて執行猶予くらいは・・・

 

次号に続きます(-_-;) 

 


 それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 


僕と息子と釣り針と23 外道編1  [趣味]

私が川口に住んでいなかったら、

多分一生釣りなんてやってなかったと思う。

運命なのか何なのか・・・

今まで色んな事に挑戦してきたが

こんなにも奥が深い、思い通りにならない趣味はなかった。

多分、これからも・・・


  確かに私は多趣味で、でも三日坊主といわれるくらい続かない。

その私が、毎週休みになると・・・

最初は「息子が行きたいって言うから 。」と理由を付け

気が付いてみたら、自分が行きたかったのだ(笑)

息子をダシにして 。

そんなある日。

息子 「ザリガニってこの辺にも居るのかなぁ?」

私  「探せば居ると思うよ。」

息子 「じゃあ、探しに行こうよ!!」

私  「ザリガニを?」

息子 「ザリガニだよ!!」



 

 まだ息子は小学三年生の頃だったから、あまり深く考えなかった。

考えとけば良かった(-_-;)

たかがザリガニでは無かったのだ!!



 

 自宅から車で15分くらいのところに、その湿地帯が広がっていた。

東京からさほど離れてない埼玉の一角に、こんな所があるなんて・・・

田舎育ちの私には、にわかに信じがたかった。

2016年の今は、多分存在していないだろう。


 

私たち親子は良い時代に生きていたのかも知れない。

周りは自然だらけだった。

釣り場もいっぱいあった。

 なのに、なんで「ザリガニ」を?

 

実を言うと、私は「ザリガニ」が 苦手だった。

「ザリガニ」が苦手と言うよりも、多足生物が苦手だったのだ。

だから気が進まなかった。

 

気が付くと、私たち親子は湿地帯の中に立っていた。

これから「ザリガニ」釣るのかい?

「ザリガニ」は釣るという感覚ではない!!

その大きな両腕でエサを掴むのだ。

何が面白いのか分からなかった。

で、やっぱり面白くは無かった。

なのに釣れてしまった・・・

息子が、ドデカイ「ザリガニ」を確保してしまったのだ。

私  「釣れて良かったね。」

息子 「やった~!!」

私  「でも、逃がしてやろうか。」

息子 「なんで・・・」

私  「だってさぁ、家に持って帰れないよ!!」

息子 「だから、なんで?」

私  「・・・」

 ザリガニ.jpg

父親を経験した人なら、分かってもらえるだろうか?

嫁の目が怖い・・・

 

嫁  「なんで、ザリガニなんて持って帰ったの!!」

   「誰が面倒みるの?」

   「エサとかどうするの?」

   「死んじゃったらどうする訳?」

   「で、誰が責任持つの?」

 

もちろん、責任を持つのは私だ!!

そんな事は分かり切っていた。

覚悟の上だった。

あの事件が起こるまでは・・・



 大変な事になりました。

こんな体験をした人がいたら、それこそ希少価値ですよ!!

だってねぇ・・・

 

 

次回に続きます。 

 

全く想定していなかった!!

全く、なんてこった・・・

 

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 

 

 

 


僕と息子と釣り針と22 釣りの原点3 [クチボソからナマズまで]

埼玉県川口市と言えば鋳物の町として有名な所だ。

そう、1962年日活映画 「キューポラのある街」で舞台となった。

主演はかの吉永小百合さん。

キューポラとは、鋳物を造る為に鉄を溶かす溶鉄炉 の事。

今はどうか分からないが、あの当時は確かに鋳物工場が散見できた。

町の中心から少し離れると、あちらこちらに自然が残っていた。

小さなドブ川や湿地には様々な生き物が生息していたし

子供たちの最高の遊び場で最高の学習の場だった。 

おそらく今は、開発の波にのまれて殆ど様変わりしてしまったと思うが・・・ 

 


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  • 出版社/メーカー: ダイワ(Daiwa)
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◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ 

 クチボソ釣りが難しいのは、5センチ~10センチという小さな体と

その名前から分かる小さな口が問題なのだ。

フナとかと違って、アタリはほとんど感じられない。

タナゴ針という本当に小さな釣り針を使うのだが

その小さすぎる口にはなかなか掛かってくれないのだ。

 

しかし釣りとは面白いもので、どんな釣りでもやってるうちに

慣れてくるしコツが分かってくる。

難しければ難しいほど、奥の深さにハマってしまうのだ。

だから、簡単に釣れてはいけないのだ!!

だから、そんな面倒くさい釣りに 女性の愛好者は殆どいない。

銀ブナつりも同じだったが、クチボソ釣りにもそれなりの釣り方があって

それを理解できてないと全く釣れないのだ。

何事にも基本が大事だという事を、あらためて勉強させてもらえた。 

 クチボソ01.jpg

しかし、銀ブナ釣りもクチボソ釣りも、特に家族からの非難の的にはならなかった。

あとから考えると、実に平和な遊びだったのかも知れない。

そこで止めておけば良かったのだ。

しかし子供の好奇心とか探求心ってものは

一度火がつくと誰も止められないものだ。

だから事件は起きてしまった!!

釣り禁止命令が出るほどの大事件が・・・

 それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 

 

 


僕と息子と釣り針と21 釣りの原点2  [クチボソからナマズまで]

 


釣りの好きな人でも

「クチボソ」を知ってる人は少ないだろう。

コイ目コイ科モツゴ属。

クチボソ・モツゴ・モロコ等々、日本中で呼び方は様々だ。

昔は佃煮の材料に使っていたらしいが・・・

 クチボソ01.jpg

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇?

 銀ブナは難しかった。

初心者親子にはハードルが高い。

そんな事を常連のオジサンに相談すると・・・

オジサン 「だったら簡単で面白い釣りがあるぜ!! 」

息子   「えっ?どんな?」

オジサン 「興味あるかい?、じゃあ教えてやるよ!!」

 

オジサンが教えてくれたのは、こんな内容だった。

「[×][×]道路の△△交差点を左に曲がると??商店があるから

そこの裏の川へ行くんだ。

小さな川だからな!!。

短い竿とタナゴ針を使え。

でもって、エサはな・・・

オカユ練りを使うんだ!!」

「オカユ練りって?」

「柔らかくおかゆを作って、出来たら卵を混ぜると最高だ。

冷めたらビニール袋に詰めて釣り場まで持っていけ。」

「仕掛けの準備が出来たらビニール袋の先っぽに小さな穴を開けるんだ。

軽く袋を握ってやると穴からオカユ練りが出るから、

それをタナゴ針の先に巻き付けろ。」

「えっ?それで何が釣れるの?」

「ハハッ!それを教えたら面白くねぇだろ~!!」

「・・・」?

 

って事で、早速次の休みはオジサンの情報を頼りに、

教わった場所に行ってみる事にした。

 

そこは、住宅街から少し外れた静かな何もない所だった。

畑の間を縫うように小さなドブ川(用水路)が流れていた。

オジサン達が銀ブナを釣っていた日本一汚い川と同じで

川の中は全く 透明度が無く何も見えなかった。

「ここに魚がいるの?」

と言う息子に

「ん~、オジサンが居るって言ってたからねぇ。」

としか言いようがなかった。

 

とにかく、せっかく来たんだからと釣りの準備開始。

オジサンに言われた通りに短い竿にタナゴ針。

ビニール袋に詰めたオカユ練り

半信半疑で針を沈めると・・・?

竿は殆ど動かないのに、ほんのわずかな反応があった。

ピクピクッ---

んっ?何かが餌を突いてる。

スッと竿をあげてみると、何も掛かっていない。

針先は?

エサがない!!

すぐにオカユ練りを付け替えて再び投入・・・

またすぐに反応が・・・

ピクピクッ---?

で、竿を上げるとエサだけが無くなっている。

 

そんなやり取りを一時間くらい続けていたら

ピクピクッ・・・

ピシッ---

絶妙のタイミング!!

今まで味わったことのない、何とも言えない可愛い釣り応え(笑)

スッ---と竿を上げてみると?

やっと獲物が顔を出した。

「ちっちぇー!!」

でも、何とも可愛い姿だった。

それが「クチボソ」なのだ。

クチボソ01.jpg 

それから、来る日も来る日も通ったのだ。

オジサンが教えてくれた釣り場に!!

 何でハマったんでしょうね?

多分ですが・・・

釣りって、簡単に釣れたんじゃ面白くないんでしょう(笑)

なかなか釣れないから、釣れた時の感激が大きいんですね~

 騙されたと思って、一度やってみて下さいな。

きっとハマりますよ~

 

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 

 

 


僕と息子と釣り針と20 釣りの原点1 [クチボソからナマズまで]

 


私と釣りとの出逢いは、

確か中学生の頃のコイ釣りだったと思う。

自転車に釣り道具を乗せて、釣り場まで30分。

仕掛けは吸込み張りに練り餌。

適当な所に投げて、後はアタリを待つだけ。

竿の先に付けた鈴が、アタリを知らせてくれるのだ。 

何が面白かったのか、釣れたどうかも殆ど記憶がない(笑)

それから約20年。

また釣りと再会するとは・・・

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ 

 

あの当時、日本一汚いと言われた綾瀬川の近くに住んでいた。

 息子が小学生になった頃、一緒に近所を散歩していた時に見かけた 銀ブナ釣り

私はそれほど興味が無かったが、何故か息子が反応してしまった。

今では見違えるほど綺麗になったと聞いた事があるが

当時の綾瀬川は川の中がどうなっているのか、全く分からない位に濁っていた。

だから、近くで見ていても何を釣っているのか全く見当もつかない。

というよりも、魚が棲んでいるのかどうか怪しい位の透明度だったのだ。

 

そんな川のあちこちで、いい歳をしたオジサンたちが釣り糸を垂れていた。

近くで見ていると、オジサンたちは親切に釣り方の講義をしてくれた。

オジサン 「大切なのは、場所と餌と仕掛け!! で、何が一番重要だと思うかね?」

私    「 ん~、餌ですかねぇ?」

オジサン 「全部重要なんじゃよ、ワッハッハッハ~!!」 

確かにそうだと思った。

 

息子にせがまれて、ほどなく近くの釣具屋へ。

もちろん、店の中にある道具の中で一番安いセットを二人分購入。

地獄のような銀ブナ釣りが始まってしまったのだ。

近所のドブ川でやる銀ブナ釣りを、けっして甘く見てはいけない。

初心者マークを付けた親子には、ちょっとハードルが高かったのだ。

何度足を運んでも、銀ブナは釣れなかった。

オジサンの教え・・・

エサと仕掛けと場所

色々と試してみた。

やれることは全部やったような気がする。

で、やっと釣れた。日本一汚い川で。

ヘラブナ釣りは別にして、まさか銀ブナごときと思いきや・・・

何をするにしても、やはり基本が大事だという事だろう。 

今もオジサン達は、綺麗になった綾瀬川で 釣り糸を垂れているのだろうか?

そんな事を考えながら・・・

私たち親子がもっとハマった釣りを思い出した。 

それは「クチボソ釣り」だった。 

遠い昔の記憶が甦ってきた。 

「クチボソ」との出逢いを・・・ 

 クチボソ01.jpg

 それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 

 


僕と息子と釣り針と19 臨場編9 [趣味・渓流釣り・海釣り]

-後悔先に立たず- 


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


小鳥たちの囀りが聞こえた。

彼らは、これから始まる闘いを特等席で見物しようと

一番見晴らしのいい木の枝に集まっていた。


目の前を「気持ちの悪い模様」のヘビが横切った。


木の枝に覆われた大きな石の陰から

4.5mの竿の穂先が見えた。

こっちに来ちゃダメだ!!


私  「こっちに来るな!!」

息子 「・・・」

私  「スズメバチの大群が居るんだ!!」

息子 「・・・」

息子の足が止まった。

4.5mの竿は三分の一ほど頭を出したまま、止まって震えていた。


息子はハチが大嫌いだった。

納豆もトマトもキュウリも嫌いだった。

だから「みなしごハッチ」の絵本は買わなかった。


私はヤツらの要塞を睨み付けたまま、どんな技で対抗しようか考えた。

私には必殺技はなかった。

特等席で見物している小鳥たちがうるさかった。

んっ!!

私は腰を屈め足元にあった小石をいくつか握った。

そして、のんきに見物していた小鳥たちをめがけて小石を投げつけた。

小鳥たちはギャーギャ文句を言いながら特等席から飛び立っていった。

一瞬、ヤツらの注意が逸れたのが分かった。


私  「今だ、早く逃げろ!!」

息子 「・・・」

私  「逃げろっつってんだろ~!!」

息子 「わかった!!」

4.5mの竿はくるりと向きを変えて、息子と一緒に遠ざかって行った。


私はヤツらの要塞を睨んだまま

得意技のムーンウォークでその場から遠ざかった。

誰も追っては来なかった。

息子も私も助かったのだ。


川下から道路に出た私は、足が震えているのに気が付いた。

足だけではなかった、全身が震えていた。

ヤツらの顔が頭から離れなかった。

牙を剥き出して目を見開き、私をロックオンしている顔が・・・


息子の無事な姿を確認した瞬間

体中の力が抜けてしまった。

息子 「大丈夫だった?」

私  「何とか生きてるよ!!」

息子 「やったね!!」

私  「バッキャ-ロ-、死ぬかと思ったぜ!!」

渓流釣り場01.jpg

家に帰ったら、息子にも必殺技を教えようと思った。

命を救ってくれた得意技のムーンウォークを・・・

 多分、二度と使う事は無いと思うが・・・

 



 

 インディージョーンズに生まれなくて本当に良かった!!


今夜は、サキイカと辛口一献で決まりだ~(笑)


BGMは渡辺貞夫の「マイ・ディアー・ライフ」にしよう!!

 

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

 


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僕と息子と釣り針と18 臨場編その8 [趣味・渓流釣り・海釣り]



あの時、滝にさえ行かなければ・・・


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


1960年代に生まれた私は、もちろんロックが大好きだった。

ロックしか聴いてなかった。

たまに吉田拓郎井上陽水を聴いていた。


あの滝の水没事件からはスティングばかり聴いている。

スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」のサックスソロが始まると

何故か滝の主(ぬし) を思い出してしまう。

今頃彼女はどうしているだろうか?

何をどう考えても、京極夏彦の「狂骨の夢」なんかを読んでる訳はないのだが・・・

美しい顔をしていた。

とても綺麗なパーマークだった。



真夏の太陽が渓谷の川面を照らし始めたころ

私たち親子は新しいポイントを探していた。

滝壺だけは避けたかった。

「彼女」には逢いたかったが、命までは賭けたくなかった。


思ったよりも早くそのポイントは見つかった。

息子 「今日は僕が大物を釣るからね!!」

私  「頼んだぞ。でも主(ぬし)だけはやめとけ!!」

息子 「なんで?」

私  「あれは俺の彼女だから・・・」

息子 「逃げられたくせに・・・」

私  「・・・」


失恋の後というのは、どうもやる気がおきないようだ。

どうしても「彼女」の事を忘れる事が出来なかった。

完全に心を奪われていた。

他の「オンナ」を釣る気にはなれなかった。

他の「オンナ」は息子に任せる事にした。

彼女以外はどうでも良かったのだ。


私  「お前はそこで釣ってろよ。」
   「他のポイントを探って来るから。」

息子 「分かった!!」


川上に行くと息子に悪いので、ひとまず川下に向かった。

渓谷の川面を吹き抜ける風が、真夏の日差しの下ではとても気持ち良かった。

スティングはやめてイーグルスにしてみた。

「彼女」の事を忘れようと思った。

だって、私には「嫁」がいるのだ。

釣りをしてるだけでも機嫌が悪いのに・・・


頭の中ではイーグルスの「デスペラード」が静かに流れていた。

川の方向にせり出した木の枝を避けながら

川下に向かって足場の悪い河原を歩いていた。

せり出した木の枝は、河原を歩くにはとっても邪魔だった。

せり出した木の枝は、大きな岩を隠すように伸びていた。

だから、見えなかったのだ。

大きな岩の裏側が!!


息子 「釣れたよ-!!」

   「今日は僕の日だね!!」

そんな事は、どうでも良かった。

「彼女」が今どこで何をしてるのか、そればかりが気になっていた。

せり出した気に隠れた大きな岩を、とっても窮屈な態勢で通り抜けようとした。

いつもの様に川のせせらぎと小鳥の囀りだけが聞こえていた。

んっ?

何かがおかしい!!

通り抜けた大きな岩の辺りに、「何か」の気配を感じた・・・

「何か」が私を見ている!!

いや「何か」が私を狙っている!!

振り向くのが怖かった。

最新鋭の戦闘機にロックオンされたプロペラ機の心境だった。


いっとき、体が動かなかった。

変な汗が額を伝わって地面に落ちた。

直感で分かったのは、その「何か」は単体ではないって事だ。

ウジャウジャ居るのだ!!


夏の渓谷では、色んな生き物に出くわす。

ヘビはもちろん、時にはタヌキの夫婦に出くわす事もある。

ヘビやタヌキは団体行動はしない。

そして、ロックオンもしないはずだ!!


変な汗は体中を伝わって地面に落ちていた。

生きた心地がしなかった。

しなかったが・・・

冷静に考えてみると、「何か」が何なのか分からなければ

対処のしようがないじゃないか!!


意を決して、私の後ろで私をロックオンしている「何か」を確かめる事にした。

ゆっくりと、「何か」に悟られないように、兎に角ゆっくりと頭を動かしてみた。

私の頭が90度ほど回転したところで、「何か」と目が合ってしまった。


ヤツは私を見ていた!!


スズメバチの巣だった。

もう汗は出ていなかった。

体中が震えていた。

そこにあったのは、私の頭の二倍はあろうかという位ドデカイ巣だった。

巣の周りでは、とてつもない数のハチ達が私をロックオンしているのが分かった。

私とハチ達の距離は、多分2メートルも無かったと思う。

「ヤツラ」の顔がはっきりと見えたのだ。

ロックオンしたまま出撃体制を保っていた。

きっと、女王蜂の出撃命令を待っているのだ!!


私の体は無意識のうちに、とってもゆっくりと後ずさりを始めていた。

「能」の所作を思い出した。

マイケルジャクソンのムーンウォークを、超スローモーションでやってみた。

練習しておけば良かった。

ぶっつけ本番は、だいたい失敗するものだ。

いくらマイケルでも、河原の足場の悪いところでムーンウォークは出来ないだろう。

右足を後ろに滑らし、左足を動かしたところでバランスを崩してしまった。

少しよろけながら、それでも何とか持ち堪えた。

私の両目は、一瞬たりとも「ヤツラ」から離れなかった。

私と大勢のスズメバチは、睨み合ったまま距離を離していった。

女王蜂の出撃命令は出なかった!!


「ヤツラ」の要塞から5m離れるのに、いったい何分かかったのだろう?

体の震えは治まっていた。

助かったと思った。

生きている実感が湧いてきた。

ロックオンが解除されたのだ。


が、次の瞬間に本当の戦慄がどんなものかを

知りたくもないのに思い知らされてしまうのだ。


大きな岩の向こうから、息子の声がした・・・

ハチ達の標的は、息子に変更されていたのだ・・・


なんてこった!!



私の頭の中で、ツェッペリンの「天国への階段」が流れ始めた。

真夏の太陽は、私たちの真上で様子を見ていた。

 

これはヤバいですよ!!

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 



あの時、滝にさえ行かなければ・・・


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


1960年代に生まれた私は、もちろんロックが大好きだった。

ロックしか聴いてなかった。

たまに吉田拓郎井上陽水を聴いていた。


あの滝の水没事件からはスティングばかり聴いている。

スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」のサックスソロが始まると

何故か滝の主(ぬし) を思い出してしまう。

今頃彼女はどうしているだろうか?

何をどう考えても、京極夏彦の「狂骨の夢」なんかを読んでる訳はないのだが・・・

美しい顔をしていた。

とても綺麗なパーマークだった。



真夏の太陽が渓谷の川面を照らし始めたころ

私たち親子は新しいポイントを探していた。

滝壺だけは避けたかった。

「彼女」には逢いたかったが、命までは賭けたくなかった。


思ったよりも早くそのポイントは見つかった。

息子 「今日は僕が大物を釣るからね!!」

私  「頼んだぞ。でも主(ぬし)だけはやめとけ!!」

息子 「なんで?」

私  「あれは俺の彼女だから・・・」

息子 「逃げられたくせに・・・」

私  「・・・」


失恋の後というのは、どうもやる気がおきないようだ。

どうしても「彼女」の事を忘れる事が出来なかった。

完全に心を奪われていた。

他の「オンナ」を釣る気にはなれなかった。

他の「オンナ」は息子に任せる事にした。

彼女以外はどうでも良かったのだ。


私  「お前はそこで釣ってろよ。」
   「他のポイントを探って来るから。」

息子 「分かった!!」


川上に行くと息子に悪いので、ひとまず川下に向かった。

渓谷の川面を吹き抜ける風が、真夏の日差しの下ではとても気持ち良かった。

スティングはやめてイーグルスにしてみた。

「彼女」の事を忘れようと思った。

だって、私には「嫁」がいるのだ。

釣りをしてるだけでも機嫌が悪いのに・・・


頭の中ではイーグルスの「デスペラード」が静かに流れていた。

川の方向にせり出した木の枝を避けながら

川下に向かって足場の悪い河原を歩いていた。

せり出した木の枝は、河原を歩くにはとっても邪魔だった。

せり出した木の枝は、大きな岩を隠すように伸びていた。

だから、見えなかったのだ。

大きな岩の裏側が!!
渓流釣り場01.jpg

息子 「釣れたよ-!!」

   「今日は僕の日だね!!」

そんな事は、どうでも良かった。

「彼女」が今どこで何をしてるのか、そればかりが気になっていた。

せり出した気に隠れた大きな岩を、とっても窮屈な態勢で通り抜けようとした。

いつもの様に川のせせらぎと小鳥の囀りだけが聞こえていた。

んっ?

何かがおかしい!!

通り抜けた大きな岩の辺りに、「何か」の気配を感じた・・・

「何か」が私を見ている!!

いや「何か」が私を狙っている!!

振り向くのが怖かった。

最新鋭の戦闘機にロックオンされたプロペラ機の心境だった。


いっとき、体が動かなかった。

変な汗が額を伝わって地面に落ちた。

直感で分かったのは、その「何か」は単体ではないって事だ。

ウジャウジャ居るのだ!!


夏の渓谷では、色んな生き物に出くわす。

ヘビはもちろん、時にはタヌキの夫婦に出くわす事もある。

ヘビやタヌキは団体行動はしない。

そして、ロックオンもしないはずだ!!


変な汗は体中を伝わって地面に落ちていた。

生きた心地がしなかった。

しなかったが・・・

冷静に考えてみると、「何か」が何なのか分からなければ

対処のしようがないじゃないか!!


意を決して、私の後ろで私をロックオンしている「何か」を確かめる事にした。

ゆっくりと、「何か」に悟られないように、兎に角ゆっくりと頭を動かしてみた。

私の頭が90度ほど回転したところで、「何か」と目が合ってしまった。


ヤツは私を見ていた!!


スズメバチの巣だった。

もう汗は出ていなかった。

体中が震えていた。

そこにあったのは、私の頭の二倍はあろうかという位ドデカイ巣だった。

巣の周りでは、とてつもない数のハチ達が私をロックオンしているのが分かった。

私とハチ達の距離は、多分2メートルも無かったと思う。

「ヤツラ」の顔がはっきりと見えたのだ。

ロックオンしたまま出撃体制を保っていた。

きっと、女王蜂の出撃命令を待っているのだ!!


私の体は無意識のうちに、とってもゆっくりと後ずさりを始めていた。

「能」の所作を思い出した。

マイケルジャクソンのムーンウォークを、超スローモーションでやってみた。

練習しておけば良かった。

ぶっつけ本番は、だいたい失敗するものだ。

いくらマイケルでも、河原の足場の悪いところでムーンウォークは出来ないだろう。

右足を後ろに滑らし、左足を動かしたところでバランスを崩してしまった。

少しよろけながら、それでも何とか持ち堪えた。

私の両目は、一瞬たりとも「ヤツラ」から離れなかった。

私と大勢のスズメバチは、睨み合ったまま距離を離していった。

女王蜂の出撃命令は出なかった!!


「ヤツラ」の要塞から5m離れるのに、いったい何分かかったのだろう?

体の震えは治まっていた。

助かったと思った。

生きている実感が湧いてきた。

ロックオンが解除されたのだ。


が、次の瞬間に本当の戦慄がどんなものかを

知りたくもないのに思い知らされてしまうのだ。


大きな岩の向こうから、息子の声がした・・・

ハチ達の標的は、息子に変更されていたのだ・・・


なんてこった!!



私の頭の中で、ツェッペリンの「天国への階段」が流れ始めた。

真夏の太陽は、私たちの真上で様子を見ていた。












 
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僕と息子と釣り針と17 臨場編7 [趣味・渓流釣り・海釣り]



それは木谷渓谷の滝に違いなかった。



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


家に向かう車の中で、親子は何も喋らなかった。

ダイアーストレイツの「ブラザー・イン・アームス」が流れていた。

とても悲しい曲だった。


家に帰ると、嫁の尋問がまっていた。

嫁  「って事はなにかイ、大物を釣ったのに逃げられたって事かい?」

私  「・・・」

嫁  「黙ってたんじゃ分かんねえんだよ-!!」

私  「・・・」

嫁  「強情なヤツだねぇ!酒でも飲んで思い出してもらおうじゃねぇか!!」

思い出したくなかった。

もう少しで死ぬところだったのだ。



尋問が終わると、今度は息子との反省会が待っていた。

息子 「ヤツは主(ぬし)だったと思う?」

私  「多分な・・・」

息子 「釣っちゃ-いけなかったの?」

私  「多分な・・・」

息子 「渓流はやめた方が良いのかなぁ?」

私  「多分な・・・」

んっ?やめちゃダメだろ-!!



で、反省会は作戦会議に変更。

嫁  「ったく、懲りねぇ奴らだぜ!!」

私  「俺たちB型だからね!!」

息子 「だよね-」



その夜は、まったく酔えなかった。

いや、酔い過ぎて意識が無かった。

とにかく、いやな事は早く忘れなきゃ!!

だって、僕たち親子には次の冒険が待ってるんだから(笑)

 

それでは、またお会いしましょ。 

さいなら、さいなら、さいなら~!! 


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僕と息子と釣り針と16 臨場編その6 [趣味・渓流釣り・海釣り]


クリント・ウエストウッドは立ち上がるとバーテンダーにこう言った。

「ヤツが来たら、滝で待ってると伝えてくれ」

「滝?、あんな恐ろしいところで・・・」


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 


 

主(ぬし)は大人しくしていた。

私はタバコがなくなった事に気づいて

崖を登り車に戻った。

ほんの2、3分ほど滝から離れたのだ。


息子は次の獲物は自分が仕留めようと準備をしていた。

車を止めた道から崖を降りようとすると

目の前を「気持ちの悪い模様」をした蛇が横切った。

嫌な予感がした。

嫌な予感は、大体当たるのだ・・・


崖の上から、次の準備をしている息子の姿が見えた。

確かに息子の姿は見えたが・・・

息子の傍にあるはずの「ビク」が見えない!!


私  「お~い!!アマゴは?」

息子 「???」


私は急いで崖を降りると、アマゴの入ったビクの行方を捜した。

滝壺の中にはなさそうだった。


息子 「あっ!!あそこに・・・」

私  「・・・」

1段目の滝から2段目の滝に向かって流れて行くビクが目に入った。


私  「ちっきしょ-!!逃がしてたまるか!!」

息子 「・・・」


滝壺に溜まった水は、両側が切り立った崖の間を抜けて

2段目の滝に向かって流れ込んでいた。

息子は自分の竿でビクを引っ掛けようとしたが届かず

泣きそうな顔で私を見た。


水深はそれほどでもないと思った私は、ウエイダーを付けたまま

水の中に入り、アマゴの入ったビクを追いかけた。

2mほど進んだ辺りで、私の体は水の中に沈んでしまった。

「ヤバい!!」

浅いと思った水深は、とんでもなく深かった。

両側は切り立った崖で、掴まるところとこなどどこにも無かった。


こんな時インディージョーンズならどうするだろう?

なんて事を考える余裕など全くなかった。

だって、10m先には2段目の滝があるのだから・・・


まだ冷たい水の中でモガキながら

私は、インディージョーンズの持っていたムチを思い出した。

ピンチになると必ず使うムチだ。キムチじゃない!!ムチだ。

「あれさえ有れば助かるのに・・・」


助かった!!

もがいているうちに、私の右手は崖の割れ目から飛び出ていた

細い木?を掴んでいた。

奇跡だった。


それから、どうやって這い上がったのか良く覚えていない。

息子は相変わらず泣きそうな顔をしていた。

息子 「アマゴは?」

私  「バッキャ-ロ-!!俺は死にかけたんだ!!」

一瞬、TOTOの「Africa」が聞こえた様な・・・ 



 

彼女は、また元の主(ぬし)に戻ったに違いない。

そして、私たち親子は心に固く誓った。

-主(ぬし)は絶対に釣ってはいけない- と。

アマゴ.jpg

いや~、怖かったですねぇ~!!

危なかったですねぇ~!!

これ、ノンフィクションですから(-_-;)


でもでも、本当に死ぬかと思ったのは・・・

また次回にしましょう(笑)

 俺では、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 

PS.私が今も生きてられるのは、実はウエイダーのおかげです。

  渓流に挑戦する時は、最低装着していきましょう!! 


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僕と息子と釣り針と15 臨場編その5 [趣味・渓流釣り・海釣り]

しかし、京極夏彦の小説って

何であんなに分厚いんだろうか?

私は単行本しか持っていないが・・・。

・鉄鼠の檻(てっそのおり)は1359ページ。
・絡新婦の理(じょろうぐものことわり)は1389ページ。
・魍魎の匣(もうりょうのはこ)は1060ぺーじ。

大体の小説は、300ページを超えると読むのが嫌になってくるってのに。

ジミーページも300回は聞きたくない。

きっと「長いものランキング」の小説部門で

優勝を狙ってるに違いない!!

少しは「釣りキチ三平」を見習いなさい!! 

西伊豆土肥温泉 碧き凪ぎの宿明治館

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◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


錦川の支流である木谷川は、そのほとんどが渓谷である。

渓流釣り場01.jpg

途中までは車で登れるが、後は歩いて行くしかない。

その最下流から車で登れる限界までの間に

滝とおぼしき所は3~4ヶ所あったと思う。



息子 「今日は予定通り滝を攻めるからね!!」

私  「・・・」

息子 「滝壺には絶対に大物がいるよ!!」

私  「なんかさぁ、嫌な予感がするんだよね~。」


不安な気持ちを抱えたまま、私たちは木谷川で一番の滝を目指した。

そこは木谷川で唯一(多分ですが)、二段構えの滝だった。

一段目は8mほどの落差があり、二段目は4mほどだった。

一段目の滝には立派な滝壺があり、見るからに主(ぬし)が居そうな感じがした。


滝壺での釣りは、もちろん初めてだった。

深さがあるだけに、棚の取り方が分からない。

何度か当たりはあるものの、なかなかヒットしなかった。


何度か探っていると急に道糸の動きが止まった。

ピシッ---

竿を合わせると、今まで感じた事のない感触が伝わってきた。

んっ? アマゴじゃない? 何者だ?


竿を立てようとしたが

滝壺に中に引きずり込まれるんじゃないか

ってほどの抵抗にあった。

(これ、決して大袈裟じゃないんですよ!!)

私  「なんじゃ、こりゃー!!」


と、ジーパン刑事が撃たれた瞬間の様な叫びをあげていた。

(これも本当です)



息子 「なに?大物が掛かったの?」

私  「・・・」

息子 「気を付けて!滝壺に落ちたら大変だから!!」

私  「・・・」



あまりの引きの強さに、全く言葉も出なかった。

グググッツ---

アマゴ釣りに使うラインはかなり細い。

地球を釣って切った事はあったが、大丈夫だろうか・・・


それから、私と彼女の綱引きは続いた。

もちろんウエイダーは装着していたが

滝壺には入りたくなかった。

ここはヤツの棲みかだから・・・。


足場が悪かったので片手で竿を持ち、

もう片手で木の枝を掴んで体を支えた。



私  「このままじゃ、とっても取り込めねぇ!!」
   「少しづつ引き寄せるから、取り込みは頼んだぞ」 
   
息子 「分かった!!絶対にバラしちゃダメだよ!!」

私  「主(ぬし)だったらヤバいな・・・」

今朝、新しく替えたばかりのラインを信じて綱引き開始。

グググッツ---


気のせいか少し抵抗が弱くなったような気がした。

私  「上げるぞ!!あとは頼んだぜ!!」

息子 「任せとけって!!」


グググッツ---

抵抗はするものの、少しづつ岸に寄ってきている。

息子の手が届く辺りにヤツを誘導すると・・・

息子 「デカいよ!!超大物のアマゴだよ!!」

私  「腕がもたねぇ~。早いとこ取り込んでくれ~!!」


もう限界だった。

ヤツとの綱引きに早く決着をつけたかった。

息子の持った玉網にヤツが入ったのを見届けて

私は腰を抜かしてしまった。

アマゴ.jpg

息子 「この前のより、かなり大きいね!!」
   「尺超えのアマゴだよ」

私  「疲れた~!!」


玉網からビクに移し、やっと一服できたのだ。


私  「ビクが流されないように、ちゃんと固定しとけよ。」

息子 「分かってるよ!!」


分かってなかった!!

何事も最後の詰めが肝心なのだ。

やっぱり、主(ぬし)は釣ってはいけなかったのだと

この後思い知らされるのだった!!

 

怖いですよ~!!

ヤバいですよ~!!

ノンフィクションですからね~(笑)



それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 


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僕と息子と釣り針と14 臨場編その4 [渓流釣り・アマゴ]


将棋を全く知らない人に

将棋の楽しみを伝えるのは大変だ。

サッカーに興味がない人に

香川真司がいかに凄いかを伝えるのは

ミミズに芸を教えるよりも難しいだろう。


釣りをやったことのない私の嫁に

釣りの楽しさを伝えるつもりなんか

これっぽっちも持ち合わせていない!!


だってねぇ、嫁よりアマゴの方が

遥かに綺麗なんだから(笑)

はい、言い過ぎましたm(__)m

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

海釣りと渓流釣りの決定的な違いは

そこに滝があるかどうかだ。

         
            by hi-ro


あれから何度も通って、いくらか渓流にも慣れてきた。

どの時間帯が釣れるか。

どのポイントが釣りやすいか。

綺麗な釣り人はどこに現れるか。

私と息子は完全にハマっていた。

もう、仕事どころじゃなかった。

勉強どころの騒ぎでもなかった。

だから、嫁はいつも怒っていた(笑)



竿や釣り道具はベランダの隅に追いやられ

邪魔者扱いされ

田舎からやって来た転校生みたいに、とっても可哀そうだった。

釣り道具には、なんにも罪はなかった。

悪いのは、埼玉のペットショップだ。

文句があるなら、埼玉のペットショップにぶつけて欲しい。

冤罪はこうして生まれるのかと、何となく納得した。


息子 「なかなか大物って釣れないね」

私  「そんなもん、簡単に釣れてたらつまんねぇだろっ!!」

息子 「釣りキチ三平って読んだ?」

私  「もちろん!!」

息子 「大物って、滝つぼとかに居るらしいよ。」

私  「滝か~。」

息子 「来週は滝を攻めてみようよ。」

私  「滝ねぇ~。」


何故か気が進まなかった。

嫌な予感がした。

滝には主(ぬし)が棲んでいて、主(ぬし)を釣ると災い(わざわい)が起きる。

ってな話を、どこかで聞いたような気がした。


作戦会議は、議長の息子が集結させた。

息子 「じゃあ決まったね。次は滝だ~!!」

私  「・・・・」



嫌な予感ってのは、どういう訳か当たる事になっている。

推理小説の犯人は、なかなか当たらないのに・・・。


本当の冒険は、これからなのだ!!

それで良いのだ(笑)

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 


僕と息子と釣り針と13 臨場編3 [渓流釣り・アマゴ]

勘違いってのはよくある事で、

思い込みで失敗する事もよくある話だ。



息子が幼稚園児だった頃、私は30代半ばだった。

幼稚園の先生は、みんな若くて可愛かった。

 

嫁  「運動会の徒競走は出てくれるでしょ?」

私  「もちろん!!」

息子 「パパって、走るの早いの?」

私  「もちろん!!」

嫁  「負けたら酒やめてね~」

私  「もちろん!!って、なんでやねん!!」



幼稚園のグラウンドは小さい。

子供には丁度いいのだろうが、大人には窮屈だ。

そんな事は百も承知だった。

頭の中にはブルース・スプリングスティーンの「Born to Run

が大音量で響いていた。

ノリノリだった。スタートするまでは・・・

「よ~い」と「ドン」の間は、普通は何も存在しない。

その「い」と「ド」のちょっとした隙間に、

もちろん誰よりも早く出発してしまった。

カーブまではトップだった。

当たり前だ、フライングなのだから(-_-;)

気持ちだけは、ゴールテープを切っていた。

でも足は気持ちに着いて来れなかった。

何でだ?自分の足に気持ちが伝わらない!!

カーブの途中で、私の足は私の気持ちにサヨナラを告げていた。

最悪の展開だった。

若くて可愛い先生に、無様な姿をさらしてしまった。

もう二度と徒競走には参加しないと

頭の中のブルース・スプリングスティーンが呟いた。 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇



「今夜の酒は、間違いなく旨いぞ!!」

と、頭のなかの渡辺貞夫が呟いた。


ロックは危険だからジャズにしてみた。

ブドウ虫はやめて、川虫を捕獲した。

全てをヒラタ(川虫)に託す事にした。

川岸はやめて、川の中央にある大きな岩から攻めた。

正解だった。

微かな当たりに竿を合わせる。

ピシッ----

一週間前と同じ感触だ。

竿の穂先のしなりも同じだった。

不思議なくらい、とても冷静だった。

息子 「大丈夫?」

私  「・・・・」

息子 「落ち着いて!!」

私  「・・・・」

頭の中で渡辺貞夫の「パストラル」が静かに聞こえていた。



足場が悪かった。

大きな岩だと思っていたが、それほどでもなかった事に気が付いた。

「場所を変えなきゃ」

魚との距離を保ったまま、隣のもっと大きな岩に移ろうと思った。

大した距離じゃなかった。なんの問題もないはずだった。

飛ぶまでは!!

着地地点のわずか手前で、私の体は重力の偉大な力に負けてしまった。

初めての経験というものは、いつも突然にやって来る。

「ラブストーリーは突然に」 な訳なのだ。

4月の下旬とはいえ、水は冷たかった。そして思ったより深かった。

何とか川岸にたどり着くと、息子が心配そうな声で言った。

息子 「アマゴは?」

私  「そっちかい!!」

息子 「だって、まだ竿持ってるし!!」

私  「本当だ!!」

4月の冷たい川の水でびしょ濡れになりながら、

竿だけはしっかり持ったままだった。

また逃がしたかと思いながらも、竿をゆっくり立ててみた。

「ググッツ!!」

ピッシッ----

軽く合わせたまま、ゆっくり引き寄せた。

竿は少し倒して、無理をせずゆっくりと・・・。

「やっと逢えたね!!」

涙が出そうだった。

息子 「今度こそやったね!!」

私  「こいつは、とびっきりの美人だぜ!!」
アマゴ.jpg


その夜の酒は、いくら飲んでも酔わなかった。

いやっ、ベロベロに酔っていた。

だから、酔ってる事にも気付かなかっただけなのだ。


息子 「リベンジ成功だね!」

私  「男の約束だからな!!」

嫁  「たった一匹釣ったくらいで、なに盛り上がってんの?」

私  「・・・・」

息子 「・・・・」


だよな~、男のロマンは絶対に女には分からないよな~!!

ってやんでぇ、分かってたまるか~(笑)


なぁ、息子よ!!


はい、もう少しお待ちくださいね。

これだけ期待させたんだから、とんでもないクライマックスがあるはず・・・

と思っているアナタ。

これからですよ~

それでは、またお会いしましょう。

 


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僕と息子と釣り針と12 臨場編その2 [渓流釣り・アマゴ]


お魚料理の宿 魚拓荘 鈴木屋

お魚料理の宿 魚拓荘 鈴木屋

  • 場所: 千葉県南房総市千倉町北朝夷2801
  • 特色: 新鮮な海の幸と山の幸、地酒やワイン等をお部屋か個室で楽しめる時間をご提供します。


TOTOの「Africa」が流れていた。

息子 「これ誰の曲?」

私  「TOTOだよ。」

息子 「へ~、何だかアフリカっぽくない?」

私  「だから~、アフリカって曲なんだよ」

山奥に向かう時は、クラプトンやスティングは似合わない。

海へのドライブには高中正義の「ブルー・ラグーン」と決めている。

だから今日の選曲はTOTOなのだ。

それで良いのだ~!!


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


あれから一週間、彼女の事で頭はいっぱいだった。

確かにパーマークは確認できた。

でも逃げられた(-_-;)

残念とか悔しいとかじゃなく、悲しかった

あの夜の反省会。

議題は「何故あと少しのところでしくじってしまったか」に決まっていた。

集中攻撃だった。



息子 「やっぱりさ~、あのタイミングで竿を立てちゃダメだよね!!」

私  「・・・・・」

息子 「竿はちょっと寝かせて引き寄せなきゃ。」

私  「・・・・・」

嫁  「一日中竿を振り回して、なんも釣れなかったの?」

私  「・・・・・」

嫁  「エサだって高いんでしょ?」

私  「・・・・・」

針の蓆(ムシロ)という言葉は、きっと私の為に造られたのだ。

そうとしか思えないくらい、とても悲しい夜だった。



あれから一週間、私は復讐に燃えていた。

TOTOの「Africa」を10回くらい聞いたところで、やっと釣り場に着いた。

あの時と同じ川の同じポイント。

玉網は忘れなかった。忘れる訳がなかった。

息子 「いよいよだね!!」

私  「行くぞ!!」

息子 「うん」

4月の下旬、暖かいような肌寒いような薄曇りの日曜日。

私と息子は姿勢を低くしたまま、彼女に気づかれないように

そっとその場所に近づいた。

そして、小さな声でつぶやいた。



「今夜の酒は、絶対に旨いぞ!!」



気が付くと、息子は竿を振っていた。

そこは俺のポイントなんだけどな~(-_-;)
渓流釣り場01.jpg

てな具合に、また始まりましたよ~。

本当に釣れるんですかねぇ(-_-;)

えっ?どうでも良い?

はい、勝手に進めますから(笑)

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら!! 


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僕と息子と釣り針と11 臨場編1 [渓流釣り・アマゴ]

この時間の記事は、間違いなく酒の勢いで書いてます!!

ですから、真面目に読んではダメですよ(笑)

この記事を読む前に、酒を用意してツマミを用意して
でもって、ちょっとベランダでタバコを一服してから読んで下さい。


警告

一つだけお願いがあります。

インディージョーンズの好きな釣り人は、今すぐ釣りを止めてください!!

何故なら、インディージョーンズの好きな人は、間違いなく無茶をします。

でもって、釣りをする中での無茶は、もしかしたら死と直結します。

私はインディージョーンズが大好きです。

だから、少なくても10回以上死にかけました

でも生きてますけど(笑) 



 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


初恋の彼女を釣り逃がした後

帰りの車の中はずっと反省会だった。

何で玉網の到着が待てなかったのか?

何でそんなに焦っていたのか?

全ては、息子からの集中攻撃だった(-_-;)



「だってさ~、渓流釣り初めてだぜ~」

とも言えず、

「最初は、みんな一緒なんだよ。」

「初めての場所だし、次は大丈夫だから!!」


早く家に帰りたかった。

でも、家に帰ってからの証人尋問も怖かった。

嫁  「でっ、釣れたの?一日中遊んでたんだから、いっぱい釣れたんでしょう?」

私  「・・・・・」

波平さんが、ボウズで家に帰る気持ちが良く分かった。

何で察してくれないかな~!!

何年一緒に暮らしてるんだよ。

と、言いたかったが言えなかった(-_-;)


家に帰って、ほどなく酒をあおった!!

飲まずには居れなかった。

で、私の闘争心に火がついてしまったのだ(-_-;)

絶対に釣ってやる!!

「この前は、あんな事を言って御免なさい」

と、土下座をさせたかった。



それが悲劇の幕開けだった・・・・

何で火なんか点けちゃったのか?

命まで掛ける事ないのに(-_-;)

事件は現場で起こってしまった!!

 



 

ハイ!パクリです(-_-;)

酔ってますから(笑)

でもですよ、事実は小説より凄いんですよ!!

今までの話なんて、これから起こる事件に比べたら

「へ」

みたいなもんです(笑)



やっとですよ!!

お待たせしました!!

これからが映画で言うクライマックスです。

てか、多分クライマックスも長いと思いますが・・・

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 


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僕と息子と釣り針と10  本編その3 [渓流釣り・アマゴ]

素朴な疑問

このブログに訪問して頂いてる人って、

どの世代の方が多いんでしょうか?

私が渓流釣りにハマっていたのは、

確か41~45歳くらいの間だったと思います。

このくらいの歳って、けっこう微妙ですよね!

心と体のバランスというか・・・

気持ちだけ先に行って、体はついて来ないとか(-_-;)

ペットショップでの「ヤマメ」との出逢いから

釣り雑誌の記事に魅せられて・・・

自分の体力の衰えにも気づかず、
(多分、気づいていたはずなんですけど)

小学生の息子を連れて

「ちょっと釣りに行ってくるから」 

って、気軽に出来る釣りでは無かったんですよね。

アジのサビキ釣りとは、そもそも全く訳が違う。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 


駐車スペースから河原に降りると、

そこには絶好の釣り場が広がっていた。

川幅もちょうど良い広さで、邪魔になる木の枝も少ない。

息子 「良い場所が見つかって良かったね」

私  「そうだなぁ、他に釣り人も居ないし・・・」

んっ?こんな良い場所なのに誰も釣っていない??
こん


何だか嫌な予感が・・・

駐車スペースからも近いし

広い河原で、家族でバーベキューとかにも良さそうだし

確かにバーベキューをした後の残骸も・・・

そうか~

ここは、釣り場というよりも、家族連れの遊び場だったのだ。

家族や友達とワイワイ・ガヤガヤ

川の中に入ってピチャピチャ

そんななところで釣れる訳がない。

こんな初心者親子に。


てな訳で、道具を車に押し込むと川沿いの狭い道を奥へと進んだ。

少し進むと釣り人の姿が見えた。

ルアー釣りだ。

息子 「フライで釣ってるね。カッコいいなー!」

私  「あれは邪道だ。気にするな。」

息子 「だって、釣り雑誌にもルアー釣りばっかり載ってたよ」

私  「だからね、あれは邪道だっての!!」

   「魚をダマして釣るんだから。詐欺と一緒だ。」

(ルアー釣り愛好家の皆さん!!
 決して悪気はないので許して下さい。)


そんな会話をしながら、次のポイントに到着。

川幅はさほど広くないが、6mの竿にはちょうど良い。

そして息子の竿は4.5mだった(-_-;)

ただ、最初のバーベキュー広場と違って

川の両側からは木の枝がせり出していて

上手く竿を振らないと、針が枝に掛かっていまう。

姿勢を低くして周りに気を配りながら、

ブドウ虫を付けた仕掛けを、

上流から下流に何度も何度も流してみる。

何度目かのトライで、仕掛けの動きが一瞬止まった。


息子 「ヒットしたの?」

私  「・・・・・」

半信半疑で竿を立ててみる。

ピシッ---

いくら初めてとは言え、何だか感触がおかしい。

20センチ前後の魚が、こんなに重い訳がないのだ。


私  「地球が釣れちまった!!」

息子 「やったね!!」

今日は地球を釣りに、わざわざこんな山奥に来たんじゃない。

生きた餌を微妙な深さで流す「エサテンカラ」

根掛かりとの闘いでもある。

何度も何度も地球を釣りながら、

私と息子は餌を流し続けた。

川幅が狭く、ちょっとした瀬のポイントを流していた時

また、仕掛けが止まった。


私  「またかよ~」

それでも一応、竿を立てて確かめてみる。

ピシッ---

私  「んっ?、地球じゃない!!」

息子 「ヒットしたの?」

軽く合わせながら、少しずつ手前に誘導していく。

緊張した。

息子 「焦っちゃダメだよ!!」

私  「・・・・・」

息子 「ちょっと竿を寝かさないと!!」

私  「・・・・・」

何で息子は冷静なんだ・・・


初めて針に掛かった魚は何なのか?

もしかしたら、エサ取りのハヤかも知れない。

2mほどの距離に獲物が近づいた時

一瞬、虹色の模様が見えた。

息子 「パーマークだ!!」

   「アマゴだよ。絶対に!!」

私  「・・・・・」


感無量で、言葉が出なかった。

埼玉の「ペットショップ」で出逢った時から

この瞬間をどれだけ待ったことか。

玉網を準備してなかった。車の中だった。

息子 「すぐ取ってくるから!!」

私  「・・・・・」


焦っていた。早く獲物の顔が見たかった。

少しだけ、竿を立てて近くに寄せようとしてみたが・・・

私  「あっ!!」

それまでピ-ンと張っていたラインが、情けなく宙を舞っていた。

恋は実らなかったのだ。

息子 「あれっ?」

   「玉網あったけど・・・」

私  「やっちまったなぁ」

息子 「バラしちゃった?」

私  「焦っちまった」

息子 「でもパーマークが見えたから、きっとアマゴだったよね。」


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
アマゴ02.jpg

てな事で、まだまだ先は長いですなぁ(笑)

皆さん、恋してますか-?

恋するって良いですよ-!!

相手が人間だろうが、アマゴだろうが。

いつ実るんでしょうねぇ(-_-;)

きっと、もうすぐだと思うんですが・・・

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 










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僕と息子と釣り針と9 本編その2 [渓流釣り・アマゴ]



私は、映画を見るのが大好きだ。

特に好きなのは冒険もの。

例えば「インディージョーンズ」 とか。

渓流釣りと「インディージョーンズ」 は結びつかないかも知れないが

ところがどっこい!!

渓流つりでこんな経験をするなんて・・・


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ 



 

前日に立てた計画通り、私たち親子は予定の時間に車に乗り込んだ。

B型には珍しく本当に予定通りだった。

まだ暗い道を40分ほど走らせると、

何度も地図で確認した釣り場の近くにたどり着いた。


「さてと、予定通り川下から攻めるぞ」

初めての渓流釣りの親子の会話か?

言う事だけは一人前だ(笑)


支流に入ると、やけに道幅が狭くなる。

駐車スペースはあるのか?

一番心配していた事だ。

しかし、私たちはラッキーだった。

支流に入ってすぐに、駐車スペースは見つかった。

というよりも、釣り人の為の駐車場があったのだ。

車を降りると、すぐそばに釣り場が見えた。

またまたラッキーだった。

そして、そこには誰も居なかった。


少し広くなった河原に降りて行き、

今まで勉強してきた通りの準備をはじめた。

竿を出し、針に餌を付け・・・

え~っと、今更ですが

断わっておきますが、フライフィッシングではありません。

エサテンカラです。

(6m前後の長~い竿に、出来るだけ細い道糸を使い、
 生きた餌を上流側から下流側に流しながら魚を釣る方法)

半年間の勉強の中で、フライは止めようと決めたんです。

何故か・・・

たかが釣りでも、騙すのは良くないと。

だから、餌釣りを選んだんですよ。


6mの振り出し竿に、餌はブドウ虫。

川上から川下に、ただただ流して当たりを待つ。

いつか出逢ったヤマメではなく、ここにいる「アマゴ」に逢う為に。

アマゴ.jpg

とうとう始まりましたね~

本当にお待たせしました。

何が怖いのか?何が危険なのか?

その全貌がついに明らかになりますよ!!

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~ 


僕と息子と釣り針と8 本編その1 [渓流釣り・アマゴ]

準備は完璧だった。


約半年の準備期間があったのだから

何から何まで研究していた。


時期によっての餌の選定。

川虫が良いのか、ブドウ虫が良いのか。

はたまた、イクラが良いのか。


三月一日は、何が何でも休むつもりだった。

どんなに仕事が忙しくても・・・

そんな訳には行かなかった・・・

とっても忙しくて、休みは取れなかった。


で、やっと「その日」がやってきた。


四月の中旬。

かの本によると、解禁日を過ぎて日が経つと魚はだんだんスレてきて

常連の釣り人でもなかなか釣れないと・・・

それでも、半年待った親子には、そんな事は関係なかった。

釣れるか釣れないかではない

そこに行かなければ、何も始まらないのだ。

半年かけて見つけた釣り場所。

錦川系の支流である木谷川。

行ったことも無ければ見たこともない。

知る人ぞ知る、渓流釣りの穴場。

自宅から、車で40分ほど山に入った所だ。

かの本にも書いてはなかった。

地図を見て、思いついた場所だった。

きっとここは穴場だと。

その時は、ただそう思った・・・


子供の頃の遠足の前の夜って

皆さん眠れましたか?

眠れないですよね!!

いつもは酒を飲んで、気持ち良くなって

眠くなって、勝手に寝る・・・

のはずが、その夜は違ってた。


息子 「明日は何時に出ていくの?」

私  「そうだなぁ、五時には起きて六時前には出発しよう」

息子 「どこから攻めるの?」

私  「初めてだから、下から順番に上がって行くか」

息子 「釣れるかなぁ、ヤマメ

私  「あのなぁ、この辺にはヤマメはいないんだよ!アマゴだから!」

息子 「ヤマメアマゴも一緒でしょ」

アマゴ.jpg

と、他愛もない会話をかみさんと娘は冷やかな目で見ていた。

(酔ってるので、ただの想像)

その夜は、寝たのか寝てないのか分からない状態で

気が付いたら朝だった・・・

とにかく眠かった。

少し酔いが残っていた。

そんな状況で、私たち親子の渓流釣りは始まったのだ。

 






大変お待たせ致しました。

やっとこれからが本番です。

怖いですよ~

危ないですよ~

大体、前置きが長いんだから、本編はどうなるんだろうって

書いてる自分が心配なんですけど・・・


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僕と息子と釣り針と7  またまた寄り道編 [キス・アジ・サヨリ・海釣り]

え~と。

この時間になると、どうしてもお酒が入ってしまいます。(-_-;)

って事は・・・

文章に多少の不具合があっても、どうか勘弁して下さい。(-_-;)


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 






アジを釣る人は多くいますよねぇ。

で、どうやって食べてますか?

そのまま焼いて?

タタキやナメローにして?

私がやってみた一番旨い食べ方とは・・・

一夜干し。

これには道具が必要なので、普通はなかなかやらないでしょう。

そうです、一夜干し用の干し網が無いと、一夜干しは完成しません。

そして、この最高のアジを食せるのは限られた人だけです。

一夜干しに絶対必要な条件。

それは、海の近くに住んでいる事です。

そうです、潮風に一晩当てるんですね~。


私の山口での住居は、海から5分ほどの場所だったので、

マンションのベランダは絶好のアジの加工場だったのです。

干し網は、その辺の釣具屋に当たり前に売っていて、

アジをさばいて一晩干せば、それだけで美味しいアジが食べられるのです。

ん~、多分そこが問題かもです。

あなたは魚をさばいた事はありますか?

このブログを見ている人は、多分釣り好きの人だと思いますが・・・

私は40歳を過ぎて、初めて魚の三枚おろしを経験しました。

大変でした!!


魚をさばく前には、とっても大事な儀式があります・・・

そうです、鱗(ウロコ)取りです。

これって、けっこう大変なんですよ。

いい加減にやると、台所中に鱗が飛び散るし、

そうすると、かみさんは目くじら立てて怒り出すし。

だから、その作業は息子に任せてました。

だから、息子はしょっちゅうかみさんに怒られてました。


ウロコを落として、腹わたを取って

半分に開いたアジを、干し網に入れたら作業完了。

スーパーで売ってるアジの開きを想像したらダメですよ。

そんなもんじゃない!!

めっちゃ旨い!!

これは、味わった人じゃないと分からないですよね~




渓流釣り目当ての方には、本当に済みません。

でもですね、こんな経験があっての渓流なんですよ。

はい!!

そろそろ、本題に入りますよ~

寄り道は終わりです。

危険な冒険が始まります。

それでは、またお会いしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら~!! 


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